...渠は何処かの家に坐り込んで...
石川啄木 「病院の窓」
...すると奥から鈴江があたふたと出て来るなり岡安の前へペタンと坐って...
海野十三 「電気看板の神経」
...坐っておられなかったくらいに興奮した...
太宰治 「『井伏鱒二選集』後記」
...地炉(いろり)の前にぽつねんと坐って煙草を喫(の)んでいた...
田中貢太郎 「ある神主の話」
...四五人の人間がそこらに坐(すわ)ったり腰掛けたりしている風通しの悪い室内が汗臭くいきれていたが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...彼は重ねた両膝の間に尻を落すやうにして坐つてゐた...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...芸術の黒猫は来て坐る...
田山録弥 「黒猫」
...大人静坐して万巻の書...
中里介山 「大菩薩峠」
...そのまんなかどころへ南向きに坐り込むのが作法でござんさあ」「まあ...
中里介山 「大菩薩峠」
...床の上に坐ったまま...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...山本さんが私達の枕元になれなれしく坐ったので...
林芙美子 「新版 放浪記」
...例の二階の小坐敷には結城とお力の二人ぎりなり...
樋口一葉 「にごりえ」
...それでも文三は渋々ながら坐舗(ざしき)へ這入(はい)ッて坐に着いた...
二葉亭四迷 「浮雲」
...「ね!」とぺたり坐つて...
水野仙子 「脱殼」
...もし坐禅せば左右に蹲踞す...
南方熊楠 「十二支考」
...しかし末の「止宿之事は此節奈何可有御坐」と対照して其義を暁(さと)ることが出来る...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...坐ろう...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
...わが親友は泰然として坐り込んでゐたのである...
若山牧水 「木枯紀行」
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