...地道な商売を選んでまじめにやろう...
井上貞治郎 「私の履歴書」
...地道な生活だった...
井上貞治郎 「私の履歴書」
...或は栄輔君は、地道な、常識的な、平凡な、堅いと言はれた栄輔君は、今の年になつて、そして始めて、米三君や虎之助君の体の中に流れた血の逆流して来たのを感じたのではないか...
田山録弥 「田舎からの手紙」
...本年は左翼の思想界も落ちついて地道な展開をするだろうし...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...一面に於て地道な手続きを取った探求の精神の現われであると共に...
戸坂潤 「読書法」
...それはなんのために食わしてくれるのだと思う? 地道な女なら...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...堅気の女よりももっと地道なしっかりした心掛でやってる者もあるのを...
豊島与志雄 「常識」
...前者はどこまでも地道な写実主義から出発して...
野上豊一郎 「レンブラントの国」
...「お蔭で地道な貧乏暮しも四年と續いたが――今日はね東作...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...地道な職業につきたい思いで...
久生十蘭 「あなたも私も」
...ただ地道な農奴に過ぎなかったのもあろうところの...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...特別に目を視張る如き興味に富んだ派手なる感じは享けぬ代りに、その初期の作品に比べて、これほど地道な、そして読むにつけあざやかな飛躍を発見成し得た作家をわたしは他に求められなかつた...
牧野信一 「浪曼的時評」
...あくまで地道な直ぐな態度で口語に依る新しい日本の文章を書かうと努めた二葉亭の表現は明かに後年の口語体の文章の源流になつたと言つていい...
水野葉舟 「言文一致」
...それを成長させる地道な見とおしをもつことではなかろうか...
宮本百合子 「現代史の蝶つがい」
...それを土台に何とか地道な方法が立てば良いと思います...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...かういふ地道な仕事をしてゐたことなどが...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
...しょせん地道な手だての賄賂(わいろ)じゃ敵(かな)いッこはねえ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...地道な働き口をさがしておりました...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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