...ちよこまかと地虫を啄ばんだり...
薄田泣菫 「独楽園」
...パーチは地虫を呑み...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
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高浜虚子 「俳句の作りよう」
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高見順 「死の淵より」
...どこかそこらで地虫もないてゐる...
種田山頭火 「行乞記」
...金亀虫(カナブン)が初めてやつてきた(地虫はすでに鳴いてゐたが)...
種田山頭火 「其中日記」
...私たちは燈心で地虫をつり...
中勘助 「銀の匙」
...親仁は地虫(じむし)のようなもので...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...地虫のように台所口につくばった時...
長谷川時雨 「旧聞日本橋」
...地虫の鳴くように低い声でボソボソとささやきあっている...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...よく聞きすますと地虫の声のようでもあり...
久生十蘭 「魔都」
...地虫の弁舌の事並に南部甲斐守の事幻想の世界では科学は所詮手も足も出ないのであろうか...
久生十蘭 「魔都」
...コオロギや地虫が鳴く...
火野葦平 「花と龍」
...ときどき地虫の鳴くのをよそに...
正岡容 「圓朝花火」
...早やヂヂと地虫さへ啼き出してゐて...
正岡容 「旧東京と蝙蝠」
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三好十郎 「捨吉」
...さうして稀に見る人間の真実がその中に却て地虫の声のやうに闇の奥底からきこえてゐた...
室生犀星 「愛の詩集」
...地虫の類までが一瞬...
吉川英治 「新・水滸伝」
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