...ポカンと残って在るような気がして...
太宰治 「女生徒」
...一人の遊蕩(ゆうとう)の子を描写して在るゆえを以(もっ)て...
太宰治 「デカダン抗議」
...自分ながら、よく書けて在る、と思うことだってあります...
太宰治 「春の盗賊」
...むこうの方に在る大きな岩の上に不思議なものが現れた...
田中貢太郎 「蟹の怪」
...侯は唯だ其機会の到来するまで孤立の位置に在るのみ...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...己が庭に在り己が掌に在るもののように...
豊島与志雄 「自由人」
...ノルマルな状態に在るノルマルな人の心である...
豊島与志雄 「ヒューメーンということに就て」
...東綺譚は若し帚葉翁が世に在るの日であったなら...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...「自己だと? 世界だと? 自己を外(ほか)にして客観世界など、在ると思うのか...
中島敦 「悟浄出世」
...即ち其源因は亞細亞にあらずして歐羅巴に在るなり...
福澤諭吉 「亞細亞諸國との和戰は我榮辱に關するなきの説」
...又その「在る」道程が美であらうと...
宮原晃一郎 「愛人と厭人」
...地球上に在るおのおのの集団――国――が...
宮本百合子 「アワァビット」
...それでは何が真に在るところのものであるか...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...あの珍重される「古薩摩」は決して過去に在るだけではない...
柳宗悦 「苗代川の黒物」
...お宮の名前の対照に在る...
夢野久作 「創作人物の名前について」
...たしかにどこかで会ったことの在る顔だとは思いましたが...
夢の久作(夢野久作) 「人間腸詰」
...奉天は今城内も城外も惶惑と戒厳と混乱との中に在ると想はれた...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...同郡郡役所所在地岩村田町に在る佐久新聞社主催短歌會に出席せんためである...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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