...然れども軍職の身に在るを以て...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...川中に在る外湯に這入つて行つた...
高浜虚子 「落葉降る下にて」
...それだけ故人の徳の深さをも思ひやられるところが在るのであります...
太宰治 「知らない人」
...残って在る筈(はず)だ...
太宰治 「八十八夜」
...在るものをそのまゝ人間的に活かすのである...
種田山頭火 「行乞記」
...在るものは独立な意識という存在であって(但しそれが社会意識と形容されるのではあるが)...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...今日なんじは我と偕に天国に在るべし」...
戸坂潤 「科学論」
...そしてその生命は吾人の手中に在る...
豊島与志雄 「偶像に就ての雑感」
...上に在る者には丁重にして...
新渡戸稲造 「武士道の山」
...それに湿りを帯びた場処に在る書物...
牧野富太郎 「植物記」
...そのドン底に萎縮し藻掻(もが)いている小さな虫のような人間性……在るか無いかわからない超顕微鏡的な良心を絶大の恐怖...
夢野久作 「甲賀三郎氏に答う」
...地下千尺の処に在る墓穴のような...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...広瀬中佐の肉のアルコール漬がどこぞに保存して在るという話じゃが……ちょうど忠孝の対照になるからのう……」「飛(と)んでもない...
夢野久作 「爆弾太平記」
...配所に在る身は巴里(パリイ)に帰つて親しく其(その)劇を観る事の出来ないのを悲しむと言つてある...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...どこに在るかのようだった...
吉川英治 「私本太平記」
...秀吉のそこに在ることが証せられていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...郵便局は古宇村から一つの崎の鼻を曲つた向うの隣村立保(たちほ)といふに在るのであつた...
若山牧水 「樹木とその葉」
...その巨大な材木が揃いも揃って一間程の長さに打ち切ってあるので訳を訊いてみると川下の船津町というに在る某鉱山まで流され...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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