...その原(もと)は汝に在るらんやうにおもはれぬ...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...十四日夜間の活動は主に横山の正東に當り海拔約二百米突の所に在る噴火口よりし...
石川成章 「櫻島噴火の概況」
...概してわれわれはわれわれの在るところに在らず...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...日本人は支那人を理解し得ない状態に在る...
橘樸 「支那を識るの途」
...併し彼自身にとっては学問の学問らしい性格は常に体系に在ると考えられている...
戸坂潤 「科学方法論」
...時間的に一定の経過法則を持って在ることを指す他ないのである...
戸坂潤 「技術的精神とは何か」
...然れども伯は其の朝に在ると野に在るとを問はず...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...是れ埃及の唯一財源は耕地の収穫に在るが故に...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...S――駅の歩廊(プラットホーム)の上に在る待合所で...
豊島与志雄 「微笑」
...そもそも又わが現代の社会百般の事挙って悉く西洋の模倣にあらざるは無きが故に区々たる商品の如きは顧るに暇なしと云うに在る歟...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...さうして坐に在る間絶えず女へ目を注いだ...
長塚節 「開業醫」
...何か在るであろうか?」(両方とも無い)もし...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...其時の政府に在る大臣は國會より推撰したる人物にして...
福沢諭吉 「帝室論」
...中潜りの枯木戸の近くに在るものだが...
室生犀星 「庭をつくる人」
...相当遠距離に在る刑務所を出ると間もなく...
夢野久作 「S岬西洋婦人絞殺事件」
...その時に柱に打ち付けて在る針金に前歯が引っかかって折れたんだ...
夢野久作 「呑仙士」
...この寺に在る不浄の金銭は残らず宮家に於て召上げられる故に左様(さよう)心得よ...
夢野久作 「名娼満月」
...菊池さんの在るところ...
吉川英治 「折々の記」
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