...圧倒的な大航空軍を...
海野十三 「空襲葬送曲」
...やがて圧倒的な、そして相当狡獪(こうかい)な彼の激情に動かされて、とにかく葉子は帰ることに決めた...
徳田秋声 「仮装人物」
...マルクスの科学的な社会科学=科学的コンミュニズムなる圧倒的な理論的意識と結びつく...
戸坂潤 「科学論」
...地主と自作農とが圧倒的な優勢を占めていることが具体的に証明されたのであって...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...それ程迄に圧倒的な盛り盛りした存在が想定されねばならなかったればこそ...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...歴史科学・社会科学・に関する科学論の圧倒的な内容であることは断るまでもない...
戸坂潤 「最近日本の科学論」
...もし仮に無産大衆の圧倒的な多数の内から之だけの数の子供を選ぶと空想するならば...
戸坂潤 「社会時評」
...我国の大衆文芸で最も圧倒的な顕著な効果を収めつつあるものは...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...持って生れた圧倒的な微笑を送るのでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...圧倒的な調子でこう平次に頼んで行ってからのことでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...いまこの圧倒的な恐怖に負けることは...
林不忘 「あの顔」
...あれほどの圧倒的な威喝を浴せた男であるからには...
牧野信一 「病状」
...旋風的な圧倒的な人気の中心となって渦巻いてきた...
正岡容 「小説 圓朝」
...誠に圧倒的な仕事であると申さねばなりません...
柳宗悦 「沖縄の思い出」
...ぜんたいが光り輝くようで、しかも重量感に満ち、圧倒的な、烈火のような闘志が溢れていた...
山本周五郎 「似而非物語」
...濃いいかり眉と大きな眼と口髭(くちひげ)のある屹(きっ)とした口許(くちもと)と……そのままで圧倒的な威厳に満ちているのが怒りのためにいっそう際立って...
山本周五郎 「菊千代抄」
...疾(と)くから圧倒的な兵力をもって包囲環(かん)を作りつつあったのである...
吉川英治 「三国志」
...圧倒的な多数を擁してはいるが...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索