...彼女達はところどころに架してある土橋をときどき彼方へ渡り此方へ渡りして...
谷崎潤一郎 「細雪」
...土橋弦氏より知里聞書...
知里真志保 「あの世の入口」
...土橋では鈴之助という役者が評判であった...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...帰途花月主人の周旋にて土橋の竹家といふ旅館に投宿す...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...土橋(どばし)か難波橋(なにわばし)かをわたって省線のガードをくぐると...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...小川の小さな土橋のそばへ出るはずなんだけど……」十分ほど歩くと...
久生十蘭 「キャラコさん」
...土橋の寺木歯科へ寄り...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...集合の場所は土橋(どばし)と極めた...
森鴎外 「大塩平八郎」
...あれは土橋の権六じゃないか...
山本周五郎 「雪の上の霜」
...川風が強く吹きつける川口には、土橋があって、枯れ柳があって、少し向うに砂利置場がある...
吉川英治 「江戸三国志」
...――向う側の土橋から数えたろう」「そうですか...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
...鮎川部屋の前に小さな土橋が架(か)かっていたが...
吉川英治 「八寒道中」
...今――土橋の上の人影を見ると共に...
吉川英治 「宮本武蔵」
...土橋の下を流れる水が...
吉川英治 「宮本武蔵」
...土橋の腐った所へめり込んでしまったので...
吉川英治 「宮本武蔵」
...とにかくその入口の土橋はまさに正しく富士の嶺に向つて架けられてある...
若山牧水 「村住居の秋」
...土橋の上まで連れ出してそれを仰がしめたのであつた...
若山牧水 「村住居の秋」
...そのうら若い町の横顔が私の門前の土橋の上から実にくつきりと見渡さるゝ...
若山牧水 「村住居の秋」
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