...土左衛門だと云う騒ぎで...
芥川龍之介 「妖婆」
...縄からげの土左右衛門が血まみれになって河下へ流れて来たという話を聞いておったから...
押川春浪補 「本州横断 痛快徒歩旅行」
...僕はたちまち土左衛門(どざえもん)にならなくてはならない...
海野十三 「海底都市」
...いやでも土左衛門だ...
海野十三 「時計屋敷の秘密」
...「これから土左衛門(どざえもん)が多いですよ」という...
寺田寅彦 「柿の種」
...川流れの土左衛門とかいうものに対しては...
中里介山 「大菩薩峠」
...「だから言わねえこっちゃねえ」自分がちょっと目をはなせば、もうこのザマだ、世話の焼けた話ったら……酔っぱらって、とうとうころげ込みやがった、軽井沢や、浅間の、ちょろちょろ水へ転げ込んだのと違って、天下の木曾川へ転げ込んだんだ、冗談(じょうだん)じゃねえ、深いぜ、青んぶくだぜ水が……あの先生、泳ぎを知らねえんだろう、それに酔っぱらってると来ているから、あがきがつくめえじゃねえか、それにこの通りの岩だろう、つかまえどころがあるめえ、土左衛門だ、わが道庵先生を木曾川まで連れて来て、土左衛門にする奴も奴だが、させる奴もさせる奴だ...
中里介山 「大菩薩峠」
...土左衛門の影武者におびやかされたりするような脱線のないことは保証する...
中里介山 「大菩薩峠」
...土左衛門(どざえもん)は風流(ふうりゅう)である...
夏目漱石 「草枕」
...今度は土左衛門(どざえもん)の賛(さん)を作って見る...
夏目漱石 「草枕」
...それとも両国の橋の上で――」「――?」「土左衛門の真似はお秋がいかに女河童(かっぱ)でも時候じゃないから...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...土左衛門になるほど呑むがいい...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...空(から)っ尻(けつ)の土左衛門の方が話の種になるぜ」平次は驚きもしません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お前の坊主頭や土左衞門姿なんか見度かアねエ」「へエ」「十手と知つて取つたのは仔細(しさい)のあることだらう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...腦天を碎(くだ)いて土左衞門になつて居たとしたらどんなもんです」「腦天を碎いた土左衞門は變だね」「ね...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...伊豆屋の若旦那が土左衛門になったと聴いて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お前さんが鐘ガ淵へ落しこまれて土左衛門になりかかっているのを...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...T「厭なもんね土左衛門ッて」えッとおふみ胸騒ぎがします...
山中貞雄 「右門捕物帖 三十番手柄 帯解け仏法」
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