...その代りに杭の間には坊主頭の土左衛門が一人うつむけに浪にゆすられていた...
芥川龍之介 「本所両国」
...危うく浴構内の土左衛門さんとならんとせしところを三人して引挙げ...
押川春浪補 「本州横断 痛快徒歩旅行」
...たちまちあっぷあっぷで土左衛門(どざえもん)と変名しなくてはならない...
海野十三 「海底都市」
...もうすこしで土左衛門(どざえもん)になるところだったよ...
海野十三 「東京要塞」
...土左衛門騒ぎの詳細を記す必要はない...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...も少しで土左衞門になりかけた事があるけれども...
太宰治 「お伽草紙」
...土左衛門(どざえもん)は風流(ふうりゅう)である...
夏目漱石 「草枕」
...残ったのは土左衛門見たいに庭に積んであったぜ...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...烏を飼っている家てえのはどこだ」「奥山に近頃出来た化物屋敷ですよ」「何?」「土左衛門の臓腑(ぞうふ)を烏がついばむところがあるんだ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そこへ水ぶくれになった女の土左衛門が横たわり...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お土左を? 物好きだねえ」「つまらねえ事をいうな...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...唯娘が土左衞門になつて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「妙な客があるんだね」「土左衞門でも拾つて來るんぢやありませんか知ら」「その薄れ鼠の客は二度と重ねて來るのかえ」「そんな事まではわかりませんが」隣のお神さんの觀察も其處までは屆かない樣子です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...本人は土左衞門になつて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...……比丘尼の土左衛門なんざ...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...菊四郎は師吉井勇がその土左衛門の伝吉を激賞...
正岡容 「異版 浅草燈籠」
...幽霊は陰のものだから陽のものを一つとり合わせて見ようてんで、柳を描いたら、巧いこと行ったんだって」「ふうむ」「――死ぬと変りますね、男と女だって、生きてるときは男が陽で女が陰だが、土左衛門ね、ほら、きっと男が下向きで、女は上向きだろう...
「一本の花」
...(F・O)13=(F・I)以前の橋の処土左衛門を調べる右門主従と敬四郎...
山中貞雄 「右門捕物帖 三十番手柄 帯解け仏法」
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