例文・使い方一覧でみる「土塀」の意味
スポンサーリンク...四隣（あたり）不相應に嚴しく土塀を繞（めぐら）した酒造屋（さかや）と向ひ合つて... 
石川啄木 「鳥影」
...それと向きあって路の右側に石の門と土塀の一部が残り...
田中貢太郎 「死体の匂い」
...縁側に出て見ると小庭を囲う低い土塀（どべい）を越して一面の青田が見える...
寺田寅彦 「竜舌蘭」
...土塀を越して見える屋根といふ屋根に...
中原中也 「良子」
...私たちは白く乾いた法隆寺の古い土塀に沿って...
中谷宇吉郎 「壁画摸写」
...余はすぐ賛成して蒲鉾形（かまぼこがた）の土塀（どべい）を向側（むこうがわ）へ馳（は）せ下（お）りた...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...前後の考えもなく木蔭の土塀に手が掛ると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...今度は土塀に添つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...土塀の崩れに内側から細工をした奴――あツ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その土塀（どべい）があつても植込みがあつても...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...土塀にそつて一側...
長谷川時雨 「北京の生活」
...小瓦葺（こがわらぶき）の土塀の裾に...
久生十蘭 「キャラコさん」
...瘋癲病院の赤煉瓦の土塀に沿ツて富士前に出た...
三島霜川 「昔の女」
...土塀つづきの小石垣の横合を...
室生犀星 「蛾」
...帰る折私たちは畑越しに見えた長い土塀の家に心を誘（さそわ）れた...
柳宗悦 「全羅紀行」
...土塀とは反対側にある田のほうへ走り出した...
山本周五郎 「風流太平記」
...それをめぐらす土塀のあとらしいものも見かけられます...
吉川英治 「江戸三国志」
...ずっと土塀へ寄った際（きわ）にも...
吉川英治 「新書太閤記」
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