...筆を生命の我が事業は凡てこの一脚を土台にして建設せらる...   
石川啄木  「閑天地」 
...即ち正理を土台にするということである...   
大隈重信  「外交の方針」 
...このわずかな肖似の点を土台にして...   
寺田寅彦  「映画の世界像」 
...いわゆる基線(ベースライン)が土台になって...   
寺田寅彦  「地図をながめて」 
...まとまった金が土台になければ動きが取れないということになる...   
中里介山  「大菩薩峠」 
...字の方を土台にして考えてみると違ったように見えながら...   
橋本進吉  「古代国語の音韻に就いて」 
...これは実は私が写しておいた本を土台にして出したのであります...   
橋本進吉  「古代国語の音韻に就いて」 
...それの土台になったものは非常に沢山あって...   
橋本進吉  「古代国語の音韻に就いて」 
...養家の資産を土台にして今多少の羽振がいいからつて利害の友の外に旧歓を思はない様な心意気が白川には面白くなかつた...   
平出修  「瘢痕」 
...詳細を極めた源氏の講義録のやうなものでそれを土台にして完訳を試みる積りであつたらしい...   
平野萬里  「晶子鑑賞」 
...根が神学の体験を土台に作った「神学義竜」や「神道茶碗」のほうを得意とするだけあって...   
正岡容  「圓朝花火」 
...平たい壇を土台に突立っていて...   
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「予言者の家で」 
...リアリズムの土台について云われていること...   
宮本百合子  「獄中への手紙」 
...わからなかったしかし思想の土台になっている考えは...   
三好十郎  「殺意(ストリップショウ)」 
...その荷の土台になっている処が箱であって抽斗(ひきだし)が附いている...   
森鴎外  「ヰタ・セクスアリス」 
...今は気の毒にも石塀や土台にだけ流用されて余り建築に適応されていないが...   
柳宗悦  「野州の石屋根」 
...一〇地形語を土台にした地名も列挙して行くとまだいろいろあるが...   
柳田國男  「地名の研究」 
...石を土台にして円(まる)い形に...   
柳田国男  「木綿以前の事」 
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