...それが土台になって二人はいつでも喧嘩をしました...
秋田雨雀 「三人の百姓」
...建築中の一つの土台に大きな材木をはこんでいるのであった...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...筆を生命の我が事業は凡てこの一脚を土台にして建設せらる...
石川啄木 「閑天地」
...私があれを書いた時に主として土台にしたのは矯風会の人たちの云ひ分でした...
伊藤野枝 「青山菊栄様へ」
...それを土台にして設計をしないと完全なものは出来ない...
海野十三 「三十年後の世界」
...土台に、むさい大きい岩が無くちや駄目なもんだ...
太宰治 「津軽」
...家族の土台にもまた家族の不和の元にもなつている...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「とけない問題」
...英語が土台にはなっているが...
中里介山 「大菩薩峠」
...それを土台に、次から次へと大儲けを致そうと存じますが、いかがなもので……こういうたわごとを、がんりきが黙って聴いていてやると、この紙屑屋、なかなか抜け目のない奴だと見直さないわけにはゆきません...
中里介山 「大菩薩峠」
...それにしても北条時代の式目が土台になっている...
中里介山 「大菩薩峠」
...万事はこの新事実を土台にして考え直さなければならん...
夏目漱石 「虞美人草」
...それの土台になったものは非常に沢山あって...
橋本進吉 「古代国語の音韻に就いて」
...警察のやつらは銀行の関係者の証言を土台にして...
エドガア・アルラン・ポオ Edgar Allan Poe 森林太郎訳 「病院横町の殺人犯」
...長崎の印象を土台にして...
三浦環 「お蝶夫人」
...ソヴェト同盟は新しい社会的土台において諸芸術をめざましく開花させたが...
宮本百合子 「芸術が必要とする科学」
...自分以外のものを土台にしているのだから...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...石を土台にして円(まる)い形に...
柳田国男 「木綿以前の事」
...地主的な土台に立つ保守政党と...
矢部貞治 「政治学入門」
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