...私があれを書いた時に主として土台にしたのは矯風会の人たちの云ひ分でした...
伊藤野枝 「青山菊栄様へ」
...混凝土(コンクリート)を土台にして形のそろった石を張りつけたのであろう...
梅崎春生 「狂い凧」
...あの翻訳は信用のある多くの註釈書を土台にしたので...
薄田泣菫 「茶話」
...その極めて卑近な人生観を土台にして...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...それが最初の土台になつて...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「ブラウン神父の醜聞」
...このわずかな肖似の点を土台にして...
寺田寅彦 「映画の世界像」
...まとまった金が土台になければ動きが取れないということになる...
中里介山 「大菩薩峠」
...お嬢さんに対する私の感情が土台になっていたのですから...
夏目漱石 「こころ」
...その古い型を土台に...
野村胡堂 「随筆銭形平次」
...警察のやつらは銀行の関係者の証言を土台にして...
エドガア・アルラン・ポオ Edgar Allan Poe 森林太郎訳 「病院横町の殺人犯」
...しかしその土台に...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...飛行の間のノートその他を土台に相当書いた...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...という土台に立ってのことですから...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...身方の連累者の申立(もうしたて)を土台にして...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...それらを土台にしようとか・その上に何かの真理をおし立てようとか・は考えていない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...今は気の毒にも石塀や土台にだけ流用されて余り建築に適応されていないが...
柳宗悦 「野州の石屋根」
...独裁政や専制政は大衆の無知と愚昧(ぐまい)を土台にして成り立つが...
矢部貞治 「政治学入門」
...――いつの間にやら土台に巣があったんだなア...
横光利一 「旅愁」
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