...何か薄暗い土倉(つちぐら)のやうな土間があつて...
徳田秋声 「町の踊り場」
...いわゆる土倉の中には命よりも金銭を惜む輩もあって...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...又同じ時 火の事のありて古りたる衣著け一茶の住みし土倉の秋 とも作られてゐる...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...土倉氏出阪せばわれよりも頼みて御身(おんみ)が東上の意思を貫徹せしめん...
福田英子 「妾の半生涯」
...誠に板垣伯と土倉氏との恩恵なりかし...
福田英子 「妾の半生涯」
...妾(しょう)は土倉(どくら)氏の学資を受くるの資格なきことを自覚し...
福田英子 「妾の半生涯」
...彼方の土倉の一つへ駈けた...
吉川英治 「私本太平記」
...俊基は土倉を出て...
吉川英治 「私本太平記」
...土倉と土倉との間を...
吉川英治 「私本太平記」
...土倉の口から、やがて、正季が顔を見せた...
吉川英治 「私本太平記」
...蓄備の郷倉も水分(みくまり)の土倉もその底は浅かった...
吉川英治 「私本太平記」
...荒れ庭のすみに見える低い土倉(つちぐら)の口へ呑まれるように消えていた...
吉川英治 「私本太平記」
...どこへ来ていますか」仮屋としている農家の土倉から出てみると...
吉川英治 「私本太平記」
...その土倉や納屋(なや)に封(ふう)をして...
吉川英治 「私本太平記」
...そのほか数ある土倉のうちに...
吉川英治 「平の将門」
...「かまわぬから、つづいて、麦を刈れ、麦を館の土倉へ、どしどし運んでしまえ...
吉川英治 「平の将門」
...ふと土倉の方を見ると...
吉川英治 「平の将門」
...管領畠山持之は、洛外にある土倉、即ち金融業者の資産を洛中に移させようと試みたが、そのため反って民衆の憤激を煽った...
和辻哲郎 「鎖国」
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