...二代義公光圀(ぎこうみつくに)は元祿三年に致仕し...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...お上が水戸中将(光圀(みつくに))さまに心酔していらっしゃることは知らぬ者はないだろう...
山本周五郎 「日本婦道記」
...その編纂を督(とく)した水戸光圀(みつくに)(水戸黄門)も後では少々尊氏に気の毒だと考えたのか...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
...すると光圀は、(いや、わしは学者でも史家でもないから、自身で筆を執ろうなどとは考えておらぬ...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...むしろ、嫡子の光圀が、大言したことばや、抱いている途方もない夢にも似た事業の性質を聞くと、(そうか...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...(しかし、光圀のことばは、いちいち道理である...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...年に一度のことなので、膳部の係りも、初めのうちは、よくこんな失態を演じたが、後々には、光圀の親思いが、家臣の個々の心にも沁み入って、決して忘れなくなった...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...柳営(りゅうえい)にあるときの光圀のすがたは...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...光圀は折ふし那珂(なか)の賓閣(いんひんかく)にいたので...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...光圀は、刀を下ろして、刀の平(ひら)をひたと長作の頸に当てがい、「これから法は犯すな」と、諭し、また家臣へ向っては、「禽獣のため、人を殺すは不仁(ふじん)である...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...いま光圀の気脈がみだれてはなるまい...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...けれど光圀は、(人にはかならず短(たん)がある...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...きょうは田爺(でんや)光圀がいささかご学問をおすすめ申しあげる...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...忠朝が世間ばなしのうちにした事なども光圀はもっと審(つまび)らかに知っているはずであった...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...光圀もはや……」こよいそも...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...「待て」黙って、数箇条の言い開きを聞いていたが、光圀は、途中で制して、「さらば、これは何か」と、連判の一巻を、かれの前においた...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...光圀は、ひややかに、「一見にも及ぶまい...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...そのあいだといえ、光圀は、左の拳にあつめた藤井紋太夫の襟元を、弛(ゆる)めもしなかった...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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