...手をとめたのを見ると「国重は...
直木三十五 「南国太平記」
...その門人歌川国重(くにしげ)自(みずか)ら二代豊国の名を犯しぬ...
永井荷風 「江戸芸術論」
...今日坊間(ぼうかん)において往々初代豊国の筆(ふで)と称して国重の画(が)を売るものあり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...国重は師の名を犯せしが名声揚(あが)らざりしかば幾何(いくばく)もなくして業を廃せしといふ...
永井荷風 「江戸芸術論」
...(飯島半十郎著『浮世絵師便覧』には国重を豊重となしたり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...『関根氏名人忌辰録』に国重〈二代豊国〉天保六年歿年五十九とあり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...)国重の名漸(ようや)く忘れらるるを待ちて(弘化(こうか)二年)歌川国貞また自(みずか)ら先師の名を継ぎ同じく二代豊国と称しぬ...
永井荷風 「江戸芸術論」
...(一)我が日の本の帝国の 国をば富ます第一は二寸の虫の吐き出づる 白き生糸と知られける(二)遠くは昔神代より 伝へ/\て三千年蚕の糸も集まれば 国の命をつなぐなり(三)生糸の光沢かゞやきて 光は及ぶよろづ国重なる産地数ふれば 長野に愛知群馬県(四)養蚕の業は古くより 御国を富ます業なるぞ国を思はん者は皆 勉め励めよ養蚕を(大正十二・三・一一)...
槇村浩 「養蚕の歌」
...または貞光とか国重とか徳富とかいう類の...
柳田國男 「地名の研究」
...一鶯斎国周を筆頭に、香蝶楼豊斎、揚洲周延、歌川国重あたり...
山本笑月 「明治世相百話」
...松倉十内国重の玄関脇の切戸から...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...当時蔵元屋の娘胴切り事件のお係りとなっている松倉十内国重は...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...松倉十内国重は、今更のように肩を怒らして銀煙管(ぎせる)を膝に取った...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...――御刀は長谷部国重(はせべくにしげ)の作...
吉川英治 「黒田如水」
便利!手書き漢字入力検索