...その頃の政治家という人たちは多くお国侍(くにざむらい)で...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...それが、一寸(ちょっと)、手がついて、男の子だと申せば、天一坊も、少くて五万石」「いや、部屋住(ずみ)であろう」「部屋は部屋でも、部屋がちがう」と、大声に話しながら、二人の国侍が、大股(おおまた)に通りすぎた...
直木三十五 「大岡越前の独立」
...ただ新徴組の一手と――それに東北の質樸(しつぼく)な国侍(くにざむらい)に歯ごたえがある...
中里介山 「大菩薩峠」
...「喧(やかま)しい国侍(くにざむらい)ども...
中里介山 「大菩薩峠」
...お旗本よりもお国侍の方が鼻息が荒いんだから...
中里介山 「大菩薩峠」
...大たぶさに浅黄服――押しも押されもせぬお国侍の粋を現わしたものです...
中里介山 「大菩薩峠」
...日本武芸十八般総本家囲碁将棋南京バクチ元締安直先生大日本剣聖国侍無双金茶金十郎右晴天十日興行飛入勝手次第景品沢山 福引品々勧進元 みその浦なめ六後見 壺口小羊軒入道砂翁木口勘兵衛源丁馬それを読み了(おわ)った米友が...
中里介山 「大菩薩峠」
...誰が見ても立派な国侍――それに従う紺看板が都合五名...
中里介山 「大菩薩峠」
...お言葉は江戸でお国侍ではなかったようですが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...伊勢詣り、湯治客、国侍、飛脚馬――などと一緒に平次とお六もこの上もない長閑(のどか)な旅を続けたのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「無駄を言わずに取次いでくれ」「当てっこをしましょうや、――年恰好(としかっこう)、身分身装(みなり)」「馬鹿だなア」「まず、お国侍、五十前後の浅黄裏(あさぎうら)かな」ガラッ八は尤(もっと)もらしく頸を捻(ひね)ります...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あるいはまたこれを国侍とも地侍ともいった...
柳田国男 「家の話」
...新領主を苦しめたる地侍・国侍・郷士この反動的同化作用は...
柳田國男 「名字の話」
...この輩を名づけて国侍・地侍(じざむらい)または郷士(ごうし)と称えている...
柳田國男 「名字の話」
...若旦那もお考えがなさすぎますよ」「でもそのおかげて国侍たちの眼をのがれることができたのですもの...
山本周五郎 「新潮記」
...おかげで三人の国侍とはとうとう会わずでございました」「ご苦労をなさいますね」梅八はいたわりを籠めた眼でかい撫でるように娘を見た...
山本周五郎 「新潮記」
...いつものような東国侍の微行(しのび)すがたで...
吉川英治 「新書太閤記」
...御自身も東国侍の何げない熊野詣(くまのもうで)と装われて...
吉川英治 「新書太閤記」
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