...野心に眼(まなこ)を狼のように光らせている国々がある...
海野十三 「太平洋魔城」
...ブラジル……さういふ国々の土地に関したことを書いた書物が幾冊か取集められた...
相馬泰三 「新らしき祖先」
...国々より弓鉄胞(てつぽう)の者を選びすぐり...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...自分のような半出家の者は国々を歩いてどのようなとうとい知識にも逢い...
谷崎潤一郎 「三人法師」
...それほどにも国々の国民性がこんな演芸の末にまで現れるというのは面白いよりはむしろ恐ろしいことであろう...
寺田寅彦 「マーカス・ショーとレビュー式教育」
...皆これ新日本「カムサスカ」に属し従うべき国々島々のみなれば...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...国々の脱藩浮浪の徒の如きは...
中里介山 「大菩薩峠」
...国々を廻ってこの島へ来たです...
中里介山 「大菩薩峠」
...他所(よそ)の国々へ押し渡つて夥しい財宝を掠め取つてゐた時代でな...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...彼等は遠くの国々をおとずれて...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...そこには常に放浪病者を魅惑するやうな遠い国々の幻影が漂うてゐた...
宮地嘉六 「煤煙の臭ひ」
...国々に動かずにいる...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...つまりはただ国々の単語の内容の伸び縮みであった...
柳田国男 「海上の道」
...国々を廻っていると...
横光利一 「欧洲紀行」
...檄(げき)は国々の武門へ...
吉川英治 「私本太平記」
...これは国々の会下(えか)をめぐり...
吉川英治 「私本太平記」
...なぜ、努めぬ」「されば、私としては、武蔵、下野、常陸、安房、上総と、国々を歴訪して、官命にこたえ、各、出兵せよと、説いて歩きましたが、そのうち、身辺に危険が迫って、やむなく常陸に嫁いでいる姉の良人、常陸介維茂の許へ、しばらく身を潜めていた次第でした」「世間も歩けぬほどに始終、将門が狙うておるのか」「刺客、密偵を放って、この貞盛をつけ廻し、折あらばと、諸道を塞いでおります故、常に、生けるそらもありません...
吉川英治 「平の将門」
...国々をさまよっていた将軍義昭(よしあき)に扈従(こじゅう)して...
吉川英治 「日本名婦伝」
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