...彼は固辞したが、最終的には承諾した...
...上司に頼まれたら、固辞することもできないこともある...
...固辞することで、時に誤解を招くことがある...
...固辞するためには、適切な理由を説明することが重要だ...
...固辞することができる度量が、大人のマナーの一つとされる...
...女はそれを固辞(こじ)した...
海野十三 「棺桶の花嫁」
...私が固辞するので...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...御坊(ごばう)のたのみとあればいかで固辞(いなみ)申さん...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...慫慂已まず而して彼は固辞して烟霞の間に去れり世間輙ち之を以て彼れの雄心既に消磨せるの兆と為す特に知らず是れ唯だ巧みに隠れたるに過ぎずして...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...あくまで固辞し反対した...
豊島与志雄 「十一谷義三郎を語る」
...女が固辞するので私は只立つて見て居た...
長塚節 「隣室の客」
...我輩が戯れに「今後西哲タルノ光栄ヲ固辞セントス」などと書いた事もあった...
穂積陳重 「法窓夜話」
...自から固辞して其の襲名を断つたことがあつた...
三木貞一 「初代谷風梶之助」
...駒ヶ嶽も亦固辞して其襲名を憚つた実例がある...
三木貞一 「初代谷風梶之助」
...太子国に帰りてことごとく銭財を貧民に施し父母と妃の止むるを固辞し...
南方熊楠 「十二支考」
...三重襲(かさね)の袴(はかま)を添えて纏頭(てんとう)に出したのを使いが固辞して受けぬために...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...「たぶんそうだろう、おれも本当ならそんな交渉はしたくない、もしできるなら、おれが代っても始末をつけたいところだ、捜したのは肚(はら)の虫を抑えてのことだったんだが」「もういいよ、その場になったら、なんとかきりぬけるようにするよ」「なにか思案があるのか」「なにもないけれど、できるだけ事を小さく済ませるように、したいと思う、それには、独りでゆきたいんだ」「ばかなことを」鉄馬は首を振った、「――はたし合に介添を付けない法はない、それに相手が岡村八束ではないか」「しかしちょっと考えることがあるんだ」理由は云えないが、と断わって、彼は鉄馬の介添を、つよく固辞した...
山本周五郎 「竹柏記」
...「あいや、そう参っては方角が違う――」と、重ねて呼び止めた前の郷士、万太郎の振顧(ふりかえ)る姿へ手招ぎして、「先程申したのは戯れでござる、高麗村へおいでとあれば、どうせ吾々も帰り途(みち)、一緒にまいって御隠家様へお取次いたすであろう」「では、案内してやると仰っしゃるか」「お易いこと、ちょうど乗物もあれにある、女用ではござるが……」「いや、乗物まで頂戴しては恐れ入る」「御遠慮には及ばん、どうぞあれへ」「いや、かえってそれは」と、固辞していると、あとの郷士達が、もう例の女駕をそこへ運んで来て、「さあさあ、どうぞこれへ、御隠家様をお訪ねとあれば屋敷のお客も同様、遠慮なく御使用下されい...
吉川英治 「江戸三国志」
...固辞(こじ)して肯(き)き容れなかった...
吉川英治 「三国志」
...「もう、この辺で……」徐庶は、固辞したが、「いや、もう少し送ろう...
吉川英治 「三国志」
...いけません」晁蓋は手を振って固辞した...
吉川英治 「新・水滸伝」
...義経の人間、義経の功労に対して、先に、検非違使(けびいし)へ補任との恩命があったが、義経は、(兄のゆるしを待たずには)と、固辞して、ただ恩命のありがたさに涙していた...
吉川英治 「源頼朝」
...私は湯漬(ゆづけ)を頂戴いたしたい」固辞すると...
吉川英治 「宮本武蔵」
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