...右手は望遠鏡の先の方を窓枠にしっかりと固定した...
海野十三 「地球発狂事件」
...囚人の頚の周りにロープを固定した...
ジョージ・オーウェル George Orwell The Creative CAT 訳 「絞首刑」
...加速装置(アクセンレーター)を最高速度に固定したに違いありません...
大阪圭吉 「気狂い機関車」
...生きている日本人の国民性も民族的趣味も決して固定したものではない...
津田左右吉 「偶言」
...固定した学派的教説を適用するに至っては...
津田左右吉 「歴史の学に於ける「人」の回復」
...固定した限りのものは固定する原理を自らの内に有っているから...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...数の表象に就いては数はまず第一に固定した与えられた意識内容であり数えられるものの内容と共に変り得ないものである(心理発生的)...
戸坂潤 「カントと現代の科学」
...この固定した習俗に根を置いている道徳意識も亦...
戸坂潤 「思想としての文学」
...決して固定した定義ではその実質を捉え得ないことは...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...即ちこの命題は固定した処の――まるで合理主義によるアプリオリのように――不動の命題...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...というような固定した条件を範疇が意味した限りそうなるのが当然であった...
戸坂潤 「範疇の発生学」
...始めから終わりまで時計のような組み立て、固定した題目、劇的図形、戯曲の骸骨(がいこつ)であって、その上にはなんらの肉もなく、ただ書物的文句をつけてるのみだった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...機械のように固定した正確を得ることはできない点もありますけれども...
中里介山 「大菩薩峠」
...固定した目的をもたずに...
中谷宇吉郎 「比較科学論」
...形はまた空間的に固定したものである...
三木清 「哲学入門」
...唯物史觀をひとつの固定したドグマとして單純に信奉するのでなく...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...大衆がいつの間にかあの憎むべき変通自在性を過少評価するような固定した形にだけ様式化して扱うのは危険だ...
宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」
...釈迦は彼以前の永い間にインドの社会に固定した四姓制度を内面的に打破しようとしたのみならず...
和辻哲郎 「孔子」
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