...生きている日本人の国民性も民族的趣味も決して固定したものではない...
津田左右吉 「偶言」
...徳川時代の固定した社会において...
津田左右吉 「偶言」
...そういう固定したものがあって実生活の変化の上に超然として立ち...
津田左右吉 「陳言套語」
...我が国の過去に固定した風俗や国民性があるように考え...
津田左右吉 「陳言套語」
...民族性も民族精神も固定したものではなく...
津田左右吉 「東洋文化、東洋思想、東洋史」
...かかる固定した過去の姿を未来にも持続させようとするが如き妄想を懐いて...
津田左右吉 「歴史の矛盾性」
...俳句はそのようなものの頭だけが分離し固定したものと言われないこともない...
寺田寅彦 「俳句の型式とその進化」
...固定した限りのものは固定する原理を自らの内に有っているから...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...無条件に固定した・超歴史的に永遠な・本質はあり得ない...
戸坂潤 「科学論」
...固定した独断ではなくて如何に絶えざる創造の旅を辿っているかを見ることが出来るだろう...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...自我の内から既成の固定した観念を追放し唯一者の固有な所有に立ち帰らなければならない...
戸坂潤 「読書法」
...之を裏づけていると考えられる道徳意識――必ずしも固定した道徳律や徳目や国民道のことではない――を私は...
戸坂潤 「認識論とは何か」
...固定した場所を図書館というのではなくて...
中井正一 「機構への挑戦」
...六精神界において二つの固定した想念(アイデア)が共存するということは...
プーシキン Alexander S Pushkin 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...ひとはマルクス主義の概念のもとに固定したドグマを考うべきでなく...
三木清 「マルクス主義と唯物論」
...谷と書いてもほぼ当っていたためにこういう漢字が固定したものといい得る...
柳田國男 「地名の研究」
...しかし俳諧のタブロオは固定した平らな画板ではなかった...
柳田国男 「木綿以前の事」
...釈迦は彼以前の永い間にインドの社会に固定した四姓制度を内面的に打破しようとしたのみならず...
和辻哲郎 「孔子」
便利!手書き漢字入力検索