...徳川時代の固定した社会において...
津田左右吉 「偶言」
...我が国の過去に固定した風俗や国民性があるように考え...
津田左右吉 「陳言套語」
...日本精神という或る固定したものが...
津田左右吉 「日本精神について」
...固定した考へかたによることを避け...
津田左右吉 「歴史とは何か」
...巌丈(がんじょう)な鉄棒の頂上に鉄の円盤を固定したもので...
寺田寅彦 「KからQまで」
...固定した限りのものは固定する原理を自らの内に有っているから...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...無条件に固定した・超歴史的に永遠な・本質はあり得ない...
戸坂潤 「科学論」
...そこには固定した従って他の自然科学に歴史的に絶対に移行し得ないような自然科学は無い...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...固定した独断ではなくて如何に絶えざる創造の旅を辿っているかを見ることが出来るだろう...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...併しプラトンによればこの存在それ自身が全く固定した...
戸坂潤 「辞典」
...決して固定した定義ではその実質を捉え得ないことは...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...始めから終わりまで時計のような組み立て、固定した題目、劇的図形、戯曲の骸骨(がいこつ)であって、その上にはなんらの肉もなく、ただ書物的文句をつけてるのみだった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...必ずしも美人だけにしか化けられないと固定したものではない...
中里介山 「大菩薩峠」
...美が固定した静的なものでなければならないという今日の若い女のひとはすくないであろう...
宮本百合子 「幸福の感覚」
...大衆がいつの間にかあの憎むべき変通自在性を過少評価するような固定した形にだけ様式化して扱うのは危険だ...
宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」
...顔立ちというような固定したもので...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...谷と書いてもほぼ当っていたためにこういう漢字が固定したものといい得る...
柳田國男 「地名の研究」
...しかし固定した部分と流動する部分とについては極めて種々に異って分割されもしよう...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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