...固定した住居をもつ必要を生じ...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...移動するカメラと俳優との間隔を一本の棒で固定したり...
伊丹万作 「演技指導論草案」
...加速装置(アクセンレーター)を最高速度に固定したに違いありません...
大阪圭吉 「気狂い機関車」
...固定した学派的教説を適用するに至っては...
津田左右吉 「歴史の学に於ける「人」の回復」
...固定した限りのものは固定する原理を自らの内に有っているから...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...数の表象に就いては数はまず第一に固定した与えられた意識内容であり数えられるものの内容と共に変り得ないものである(心理発生的)...
戸坂潤 「カントと現代の科学」
...そうした出来上った固定した民衆にまで報道や批評を運ぶことであって...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...固定した独断ではなくて如何に絶えざる創造の旅を辿っているかを見ることが出来るだろう...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...習俗と共に固定した道徳律に対立して...
戸坂潤 「思想としての文学」
...存在は運動するものであって固定したものではない...
戸坂潤 「辞典」
...物質とはここでは固定した形而上学的存在に過ぎなかった...
戸坂潤 「辞典」
...自我の内から既成の固定した観念を追放し唯一者の固有な所有に立ち帰らなければならない...
戸坂潤 「読書法」
...彼によるとヘーゲルこそ抽象的な概念と固定した体系との代表者だ...
戸坂潤 「認識論とは何か」
...あたかもボート・マンが一漕ぎ一漕ぎ固定した座の上で漕いでいるけれども...
中井正一 「美学入門」
...顕微鏡写真の装置は固定したままヴェランダに出し放しになっているので...
中谷宇吉郎 「雪雑記」
...十分も待てばコンクリートの台位の固定した台が出来る...
中谷宇吉郎 「雪の話」
...――あの作品からのがれよう、固定した、つめたい、激しい奉仕をおこなう日常の場所からのがれようとする衝動なのだ...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...そうして後に固定したものに相違ない...
和辻哲郎 「アフリカの文化」
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