...此の如き人生のパラドツクスは主我主義に固執する者が自我の内容を眞正に豐富にすることが出來ないのに似てゐる...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...併し自分は今も猶依然としてこの誤謬(?)に固執する...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...その精神は飜訳出来ないのだと固執する...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...かような考慮なしに単に国粋主義を固執するのはむしろはなはだ危険な思想的傾向であるとせねばならないであろう...
石原純 「日本文化と科学的思想」
...しかし書かないことを固執するにも及ぶまいから...
津田左右吉 「学究生活五十年」
...それを固執するものがあって...
津田左右吉 「日本歴史の研究に於ける科学的態度」
...自分自身は元の内部的な見地に立つことを固執する...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...私は或る見解を固執する...
戸坂潤 「技術的精神とは何か」
...自由主義が自由主義としての立場を固執することを止めて...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...偶然な内容を固執する...
戸坂潤 「認識論とは何か」
...常に自説を固執することやフランス流の論理などを...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼女はあくまで金の問題を固執するのです...
浜尾四郎 「死者の権利」
...家具全体を片づけようと固執する十分な理由であった...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「変身」
...これはある考えに固執するという愚かさから脱した生き方なんだ...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...日本の立場にばかり固執すると...
久生十蘭 「だいこん」
...個人責任で定まる起草の際にはあくまで自説を固執するけれども...
穂積陳重 「法窓夜話」
...いかなる抗体の中を落下しようとも同じことだと固執するのと同じである...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...自分にかけられた信用を地に堕すまいとする心から一そう呆んやりを固執するようになった...
矢田津世子 「女心拾遺」
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