...俺は飽くまでも此立脚地を固執する...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...宗教的信仰に次いで人々が最も頑固に固執するのは医術的信心であって...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...それを固執するものがあって...
津田左右吉 「日本歴史の研究に於ける科学的態度」
...それはあるいは伝習を固執するアカデミックな画家や鑑賞家の眼からは甚だ不都合なものであるかもしれないが...
寺田寅彦 「津田青楓君の画と南画の芸術的価値」
...そのためにはただ一面だけを固執する流派は少し困るかもしれない...
寺田寅彦 「俳諧瑣談」
...そういう偶然性の概念を固執する限り...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...即ち従来の古典物理学的な範疇体系であった機械論を固執すると仮定すれば...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...形式論理学を固執するか...
戸坂潤 「辞典」
...それはそれ自身を固執する力を有っているのであり...
戸坂潤 「日本文化の特殊性」
...ドイツ芸術とドイツ精神との偏見にたいして一徹な攻撃的の道を固執するならば...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...孤立しながら固執する者らの上に人民の冷淡さが投げかける鉛のような重い一種の外套(がいとう)を...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...日本の立場にばかり固執すると...
久生十蘭 「だいこん」
...個人責任で定まる起草の際にはあくまで自説を固執するけれども...
穂積陳重 「法窓夜話」
...自分に固執する者は停頓(ていとん)しがちである...
三木清 「西田先生のことども」
...われわれの内部的な抗議の自意識へ固執する癖...
宮本百合子 「現代の主題」
...私は自分から固執するところがあったとも云ったし...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...水戸家の千年をのみ固執する寅寿の肚(はら)と...
山本周五郎 「新潮記」
...なぜ彼がそんなに固執するのか...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
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