...俺は長く此優越感に固執することを恥とする...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...あくまで小さい自我に固執するならば...
高神覚昇 「般若心経講義」
...それはあるいは伝習を固執するアカデミックな画家や鑑賞家の眼からは甚だ不都合なものであるかもしれないが...
寺田寅彦 「津田青楓君の画と南画の芸術的価値」
...そのためにはただ一面だけを固執する流派は少し困るかもしれない...
寺田寅彦 「俳諧瑣談」
...そういう偶然性の概念を固執する限り...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...自分自身は元の内部的な見地に立つことを固執する...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...私は或る見解を固執する...
戸坂潤 「技術的精神とは何か」
...そういう不充分な段階から抜け出ることを欲せずあくまでその段階に固執する場合に...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...なお根本制約として教学精神がみずからを固執するだろうことを...
戸坂潤 「日本文化の特殊性」
...偶然な内容を固執する...
戸坂潤 「認識論とは何か」
...ドイツ芸術とドイツ精神との偏見にたいして一徹な攻撃的の道を固執するならば...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...常に自説を固執することやフランス流の論理などを...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...これはある考えに固執するという愚かさから脱した生き方なんだ...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...日本の立場にばかり固執すると...
久生十蘭 「だいこん」
...固執する決意を我々にさせるならば...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...私は自分から固執するところがあったとも云ったし...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...自分にかけられた信用を地に堕すまいとする心から一そう呆んやりを固執するようになった...
矢田津世子 「女心拾遺」
...水戸家の千年をのみ固執する寅寿の肚(はら)と...
山本周五郎 「新潮記」
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