...自己の出發點を固めることである...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...覺悟を固める必要がある...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...財産のほうの処分はわたしと田中さんとで間違いなく固めるし...
有島武郎 「或る女」
...うつろの球をつくつてその外側を膠(にかわ)づけにして固める事を知つてゐる...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...川手邸の表門と裏門と塀外(へいそと)とを固めることになったし...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...7.二流三流の戲曲すらも一流の顏觸れで固めると...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...いよいよ自己の悲壮の決意を固めるばかりである...
太宰治 「花火」
...はやく妻室(かない)をもらって身を固めるがいい...
田中貢太郎 「雷峯塔物語」
...低温のままでこの液を固める方法があれば...
中谷宇吉郎 「雪の化石1」
...かくて何でもかんでも徳川の基礎を万代に固める事が自家一代の使命であると心得てゐた家光は諸侯と直接刃を交へて圧迫するやうなまづい手段に依らずに...
長與善郎 「青銅の基督」
...この決心を固めると...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...固めるように身を寄せあった...
本庄陸男 「石狩川」
...一層増補したる者を爰に入る)建築土工等を固めるため人柱を立てる事は今も或る蕃族に行なはれ其傳説や古蹟は文明諸國に少なからぬ...
南方熊楠 「人柱の話」
...寄せ物は寒天を煮てその中へ漉したお芋を入れて固めるのです...
村井弦斎 「食道楽」
...自分の地盤を固めると思ったのだ...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...防備を固めるにあります...
吉川英治 「三国志」
...「この場合、競(きそ)って、門を固めるのは、敗北の自然な心理である...
吉川英治 「新書太閤記」
...思わずグッと身を固めると...
蘭郁二郎 「自殺」
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