...自分の生活の肌を見せる覺悟を固めるためには或程度までの性格の強さがなければならない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...自己の出發點を固めることである...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...財産のほうの処分はわたしと田中さんとで間違いなく固めるし...
有島武郎 「或る女」
...うつろの球をつくつてその外側を膠(にかわ)づけにして固める事を知つてゐる...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...いよいよ自己の悲壮の決意を固めるばかりである...
太宰治 「花火」
...はやく妻室(かない)をもらって身を固めるがいい...
田中貢太郎 「雷峯塔物語」
...人間を再認識すべく市井の中へ飛びこむ覚悟を固める...
種田山頭火 「其中日記」
...一層それを固めるために...
津田左右吉 「建国の事情と万世一系の思想」
...支那においても儒教は帝王の権力を固めるために利用せられたのと官吏となることを畢生(ひっせい)の目的としていた知識人がその官吏となるに必要な知識として学習せられて来たのと...
津田左右吉 「日本に於ける支那学の使命」
...かく窓を固めることは...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...根元をしっかりつき固める...
中里介山 「大菩薩峠」
...早く身を固めるように――とお北に言ってやるがいい...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...小舟町にぬくぬくと住んでいるに違いない」平次は自分に言い聞かせて自信を固めるように...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...固めるように身を寄せあった...
本庄陸男 「石狩川」
...未だ地上の何物にも触れぬ天の雨水を層雲の上で受けた無根水とで練り固めるので御座います...
牧野信一 「闘戦勝仏」
...一層増補したる者を爰に入る)建築土工等を固めるため人柱を立てる事は今も或る蕃族に行なはれ其傳説や古蹟は文明諸國に少なからぬ...
南方熊楠 「人柱の話」
...嫁を貰って身を固めるとわかれば...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...防備を固めるにあります...
吉川英治 「三国志」
便利!手書き漢字入力検索