...覺悟を固める必要がある...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...それ丈けの制度の根を固める為めには権力者たちも相当な犠牲を払ひ骨折をしてゐるのですからいくら不自然だつて何の償もなしにその株に手をかける事は許されない道理でせう?私は公娼問題の事はもうおしまひになつたのかと思へば又ですか? 本当に頭がどうかしてゐはしませんか? 其処でお答へする丈けは充分しておかないと又二度繰り返すやうではいやですから...
伊藤野枝 「青山菊栄様へ」
...ハムレット王家の基礎を固めるためには...
太宰治 「新ハムレット」
...早く家内をもらって身を固めるが宜い...
田中貢太郎 「蛇性の婬」
...はやく妻室(かない)をもらって身を固めるがいい...
田中貢太郎 「雷峯塔物語」
...一層それを固めるために...
津田左右吉 「建国の事情と万世一系の思想」
...その支柱の脚元を固めるためにまた別のつっかい棒がしてある...
寺田寅彦 「静岡地震被害見学記」
...その方の身の上も固めると...
直木三十五 「南国太平記」
...伯父の死についてあくまで冷静な観察をもち続けようとの心構(こころがまえ)を固めるのである...
中島敦 「斗南先生」
...早く身を固めるやうに――とお北に言つてやるがいゝ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...こぶしを固めると...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...未だ地上の何物にも触れぬ天の雨水を層雲の上で受けた無根水とで練り固めるので御座います...
牧野信一 「闘戦勝仏」
...このタブノキの葉は粘質性でそれを利用して線香を固める...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...私は難攻不落の城塞に身を固めることが出来たであろうし...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...沿岸の防備を固めるようにと白川侯に強硬な進言をした」「それだけですか」「それだけさ」蔵人はふくべを置いた...
山本周五郎 「風流太平記」
...石のように固く結び固めると...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...地盤を固める必要がある」と...
吉川英治 「源頼朝」
...自分を刃鉄(はがね)のように鍛(きた)え固めること以外には...
吉川英治 「宮本武蔵」
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