...自分の生活の肌を見せる覺悟を固めるためには或程度までの性格の強さがなければならない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...うつろの球をつくつてその外側を膠(にかわ)づけにして固める事を知つてゐる...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...この建物の出口を固めるのです」「よオし...
海野十三 「疑問の金塊」
...たがいに競争して軍備を固める結果...
丘浅次郎 「戦争と平和」
...ハムレット王家の基礎を固めるためには...
太宰治 「新ハムレット」
...はやく妻室(かない)をもらって身を固めるがいい...
田中貢太郎 「雷峯塔物語」
...人間を再認識すべく市井の中へ飛びこむ覚悟を固める...
種田山頭火 「其中日記」
...一層それを固めるために...
津田左右吉 「建国の事情と万世一系の思想」
...訣別の意を固めるためではなかったか...
豊島与志雄 「画舫」
...アリストテレスの哲学は近世の初頭まで多くのアレキサンダーすなわち封建領主たちの城門を固める鉄鋲となったのである...
中井正一 「美学入門」
...未だ地上の何物にも触れぬ天の雨水を層雲の上で受けた無根水とで練り固めるので御座います...
牧野信一 「闘戦勝仏」
...このタブノキの葉は粘質性でそれを利用して線香を固める...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...砂糖二杯とゼラチン三枚とを湯煎(ゆせん)にして掻き混ぜてそれへクリーム二合を泡立てて混ぜて型へ入れて冷し固める時西洋の桜の実を周囲(まわり)へ入れたのです...
村井弦斎 「食道楽」
...それからまた今のゼリーをその上へ注(つ)ぎ込(こ)んで氷で凍(ひや)し固めるのです...
村井弦斎 「食道楽」
...」「おめえにや先へ先へと呶鳴らなきやどんどんうそで固めるからね...
室生犀星 「命」
...沿岸の防備を固めるようにと白川侯に強硬な進言をした」「それだけですか」「それだけさ」蔵人はふくべを置いた...
山本周五郎 「風流太平記」
...辻などを固めるのが掟(おきて)であった...
吉川英治 「私本太平記」
...自分を刃鉄(はがね)のように鍛(きた)え固めること以外には...
吉川英治 「宮本武蔵」
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