...さうしてこの出發點を固めることは...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...財産のほうの処分はわたしと田中さんとで間違いなく固めるし...
有島武郎 「或る女」
...それ丈けの制度の根を固める為めには権力者たちも相当な犠牲を払ひ骨折をしてゐるのですからいくら不自然だつて何の償もなしにその株に手をかける事は許されない道理でせう?私は公娼問題の事はもうおしまひになつたのかと思へば又ですか? 本当に頭がどうかしてゐはしませんか? 其処でお答へする丈けは充分しておかないと又二度繰り返すやうではいやですから...
伊藤野枝 「青山菊栄様へ」
...川手邸の表門と裏門と塀外(へいそと)とを固めることになったし...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...ハムレット王家の基礎を固めるためには...
太宰治 「新ハムレット」
...人間を再認識すべく市井の中へ飛びこむ覚悟を固める...
種田山頭火 「其中日記」
...支那においても儒教は帝王の権力を固めるために利用せられたのと官吏となることを畢生(ひっせい)の目的としていた知識人がその官吏となるに必要な知識として学習せられて来たのと...
津田左右吉 「日本に於ける支那学の使命」
...そこでその少数ながらも藩の四境を固める兵員を配置して...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...それを固めるのは...
直木三十五 「南国太平記」
...伯父の死についてあくまで冷静な観察をもち続けようとの心構(こころがまえ)を固めるのである...
中島敦 「斗南先生」
...かくて何でもかんでも徳川の基礎を万代に固める事が自家一代の使命であると心得てゐた家光は諸侯と直接刃を交へて圧迫するやうなまづい手段に依らずに...
長與善郎 「青銅の基督」
...早く身を固めるように――とお北に言ってやるがいい...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...この縁組は小林家の将来を固めるものであり...
山本周五郎 「あだこ」
...これは本城のまもりを固めると同時に...
山本周五郎 「日本婦道記」
...この重要な関を守り固めるため...
吉川英治 「三国志」
...そこを防ぎ固めるにちがいない...
吉川英治 「三国志」
...「これへ召されい」万一を固めるのか...
吉川英治 「親鸞」
...思わずグッと身を固めると...
蘭郁二郎 「自殺」
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