...担え銃の姿勢の看守がふたり囚人の両側を固め...
ジョージ・オーウェル George Orwell The Creative CAT 訳 「絞首刑」
...そこで両岸被害地各村の有志が会合して、結束を固め、歩調をそろえる必要が起ってきた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...国の声を一致させ国の力を固めたのは新聞のお蔭である...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...固めてそれを剥がして来た...
鈴木三重吉 「桑の実」
...黒旗を守って行くんだ」丸万は拳を固めて眼に当てると...
高見順 「いやな感じ」
...話が自然(ひとりで)に固められて行った...
徳田秋声 「爛」
...皮肉ばかりで固めたような感じがしますから...
豊島与志雄 「変な男」
...拳を固めて悪者どもの頭を...
中里介山 「大菩薩峠」
...パラオ人は珠貨(ウドウド)と饗宴との交換によって結婚式を済ませてから数年の中に又改めて「夫婦固めの式(ムル)」をすることがある...
中島敦 「南島譚」
...故(こと)さらに自分らが社会から軽蔑されるような地盤を固めつつ澄まし返っている有様(ありさま)である...
夏目漱石 「文芸委員は何をするか」
...土台上を厳重に固めた...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...怪しい奴だと思つて懐ろの中で拳を固めたぜ...
牧野信一 「日本橋」
...我をして医師たらしめば我は病理を研究して茫漠(ぼうばく)たる治療術の基礎を固めん...
正岡子規 「病牀譫語」
...固めた両掌を肩のところまで挙げて...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...甚しきは土堤を固めん爲め皇后を池に沈めた...
南方熊楠 「人柱の話」
...第四十一 米のブラマンジはお米を牛乳で固めたようなお菓子です...
村井弦斎 「食道楽」
...しみ一つない照りのつつましさにいよいよ彼らは心にある決意を固める一方だった...
室生犀星 「姫たちばな」
...志岐の会堂の増築や信者の固めに尽力した...
和辻哲郎 「鎖国」
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