...それとも何かついていますか」渡瀬さんはいきなりそのこね固めたような奇怪な顔を少し突きだすようにした...
有島武郎 「星座」
...その左翼を攻撃して一挙に敵を撃破するの決心を固めた...
石原莞爾 「戦争史大観」
...身を固めて行(ゆ)く態(ふり)の...
泉鏡花 「婦系図」
...いよいよ此のつらい決心を固めるだけでありました...
太宰治 「駈込み訴え」
...私は踏み固めて行くより仕方がない...
太宰治 「鴎」
...精神が人間を固めて兵士を立像たらしめ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...観音様の前で夫婦の固めの盃をしよう...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...動かぬ証拠固めをしなければ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...私が握りこぶしを固めても...
ジョナサン・スイフト Jonathan Swift 原民喜訳 「ガリバー旅行記」
...後は胡粉と膠(にかわ)で固めた日本紙...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...未だ地上の何物にも触れぬ天の雨水を層雲の上で受けた無根水とで練り固めるので御座います...
牧野信一 「闘戦勝仏」
...これらの道具で身を固めて大洋浜に飛び行くと...
南方熊楠 「十二支考」
...なぜあんなコンクリートで固めたりしたんだ...
三好十郎 「胎内」
...序(ついで)に拳固(げんこ)を固めて吾輩の横面(よこつら)を一つ鼻血の出る程啖(く)らわしたから...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...彼等は父兄監督者の眼を潜って会合協議の上、活動写真式の団体を組織することとし、秘密契約を結び、左の腕を切って血を啜り合い、兄弟の義を固め、兇器等を懐にして活動館の付近に潜伏出没し、誘惑脅迫等の手段を以て良家の子女を窘(くる)しめた...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...肉桂粉(にっけいふん)に薄荷(はっか)といったようなものを二寸四方位の板に練り固めて...
夢野久作 「爆弾太平記」
...拳固(げんこ)を固めてポカリと頭をたたき割ったら...
夢野久作 「微笑」
...たとい鉄甲に身を固め...
吉川英治 「宮本武蔵」
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