...その周囲にきらびやかな僧衣に身を固めた青鬼赤鬼およそ十四五匹が...
海野十三 「鬼仏洞事件」
...そこには意外にも厳然たる制服に身を固めた黒河内総監が立っていた...
海野十三 「深夜の市長」
...そうかといってこれだけの大掛かりの出張員たちがいつ消えるとも分らぬ火災を傍観しているばかりでも済ましていられず遂(つい)に防火服や防圧服に身を固め...
海野十三 「地球発狂事件」
...国の声を一致させ国の力を固めたのは新聞のお蔭である...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...もう身を固めたらどうかというような話をもちだした...
豊島与志雄 「常識」
...その下を土で固め...
中里介山 「大菩薩峠」
...鉄軌と鉄軌の間を混合金属で塗り固めて全線をたった一本の長い棒にしてしまって……とあたかも自分が技師であるかのごとき自慢である...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...父が一大決心を固めたのも無理はない...
野村胡堂 「胡堂百話」
...ホルモンでねり固めたやうな...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...子供のとき食べた表面を桃色の砂糖で固めたビスケツト...
原民喜 「飢ゑ」
...セメントで固められており...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「幽霊島」
...セメント煉瓦(れんが)で固めてある機関銃の巣まで踏み躪(にじ)ったが...
牧逸馬 「戦雲を駆る女怪」
...一気に両掌の土塊を柱に固めつけた...
牧野信一 「心象風景」
...未だ地上の何物にも触れぬ前の天の雨水を層雲の彼方で受けた無根水とをもつて練り固めるので御坐います...
牧野信一 「毒気」
...おれもそろそろ身を固めてもいいころだからな」「御祝言にはひとつわっと賑(にぎ)やかに」と米八が熱のない口ぶりで云った...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...拳(こぶし)を固めて...
吉川英治 「新書太閤記」
...大野木土佐(おおのぎとさ)の三臣が固めておるのです...
吉川英治 「新書太閤記」
...ほぼ彼(か)の地方の下固めはできておるものと見てよかろうと存ずる...
吉川英治 「源頼朝」
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