...そして其の鉄の枠の隅々をしつかりと固めて...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...それよりもなお一層勝(すぐ)れていたのは傘下(さんか)の英才を統率して芸術的地盤を固めた政治的手腕であった...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...いつのまにか会場のまんなかを固めた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...よほどの証拠固めをしてかからねばならぬ...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...毒々しい色布と人ずれとに身を固め...
谷譲次 「踊る地平線」
...習字と漢籍の素読(そどく)と武芸とだけで固めた吾等の父祖の教育の膳立ては...
寺田寅彦 「マーカス・ショーとレビュー式教育」
...是れ侯が信用を宮中に固めて...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...拳(こぶし)を固めて肌(はだ)の中に押しこむのだ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...すぐ邸を固められるように...
直木三十五 「南国太平記」
...江州伊吹山(ごうしゅういぶきやま)の麓(ふもと)にいる前足が四つで後足(あとあし)が六つある大蟇(おおがま)の干し固めたのであった...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...水夫らが結束を固めているのを見た...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...二人 ……おまえどこへ行く、日光を差して、ハイヨ、固め人数の、のう水戸さん、眼をさます、シタコタ、ナイショ/\...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...おれはその地固めをするつもりだ...
山本周五郎 「新潮記」
...踏み固められてない大地を足下にし...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...両手を握り固めてブルブルと慄(ふる)わして...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...柵の内外に厳しい固めをつけておく...
吉川英治 「剣難女難」
...大蔵のお固めを破って脱走したのも知らず...
吉川英治 「私本太平記」
...それから得た自信に固められた信念は...
吉川英治 「新書太閤記」
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