...ヘルマー あゝ、地位は固まるし、金は取れるし、素晴らしい勢だ...
ヘンリック・イブセン Henrik Ibsen 島村抱月譯 「人形の家」
...すっかり成人して体力が固まると...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...もっと凝り固まると――云いかえれば...
豊島与志雄 「傍人の言」
...土地が少し固まるのを待たなければならなかった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...従って余計に冷えてまた固まるという工合にして角が伸びて来るんじゃないかという気がする...
中谷宇吉郎 「寅彦夏話」
...それがもう一層固まると...
夏目漱石 「創作家の態度」
...あんたの決意が固まるようなら...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...どうして石が固まるのか...
平光吾一 「戦争医学の汚辱にふれて」
...女が食ふと操が固まるというた...
南方熊楠 「きのふけふの草花」
...従って彼のモラルは前進する動きよりも類型をもって固まるしかなく...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...チョコレートのホンザーはチョコレート一斤に砂糖を九十目水を大匙五杯入れて四十分間弱い火で煮ますが水の中へ滴(た)らしてみて餡のように固まるのが度合(どあい)です...
村井弦斎 「食道楽」
...思想とか主義とか何とか云ふものが固まるのは物事を一方に整理したのである...
森林太郎 「混沌」
...いつになってもその傷口はふさがり固まることがないであろう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ドワ穀粉などの醗酵して固まることを...
柳田國男 「食料名彙」
...だんだんに社会的なグループとして固まる傾向を持つ...
矢部貞治 「政治学入門」
...「モシモシ……」私は全身の骨が一つ一つ氷のように冷え固まるのを感じた...
夢野久作 「怪夢」
...家族制度の結合が固まるほど社会と極端に分離する性質のものであることは高田氏のお説の通りだと思います...
与謝野晶子 「激動の中を行く」
...敵の手配(てはい)はいよいよきびしく固まるであろう...
吉川英治 「神州天馬侠」
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