...ざらざらと隅に固まるものあり...
泉鏡花 「悪獣篇」
...ヘルマー あゝ、地位は固まるし、金は取れるし、素晴らしい勢だ...
ヘンリック・イブセン Henrik Ibsen 島村抱月譯 「人形の家」
...固まるのに、まだ二日や三日はかかるだろう...
梅崎春生 「狂い凧」
...僕のたましいはピンポンの球ぐらいに固まることがあるよ」と...
海野十三 「火星探険」
...さうすれば娘の身が固まるし...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...江戸時代になって世の中が固まると...
津田左右吉 「日本歴史の特性」
...まず雨降りて地固まることならんと人々安心したるにもかかわらず...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...すっかり成人して体力が固まると...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...もっと凝り固まると――云いかえれば...
豊島与志雄 「傍人の言」
...土地が少し固まるのを待たなければならなかった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...散藥は落雁のやうに舌に固まる...
林芙美子 「屋久島紀行」
...叔母はお勢の身の固まるのを楽みにしていたに相違ない...
二葉亭四迷 「浮雲」
...チョコレートのホンザーはチョコレート一斤に砂糖を九十目水を大匙五杯入れて四十分間弱い火で煮ますが水の中へ滴(た)らしてみて餡のように固まるのが度合(どあい)です...
村井弦斎 「食道楽」
...ドワ穀粉などの醗酵(はっこう)して固まることを...
柳田國男 「食料名彙」
...だんだんに社会的なグループとして固まる傾向を持つ...
矢部貞治 「政治学入門」
...雨降つて地固まるものといふべきであらう...
山浦貫一 「新憲法の解説」
...この左翼の勢揃いの固まるにつれ...
横光利一 「旅愁」
...家族制度の結合が固まるほど社会と極端に分離する性質のものであることは高田氏のお説の通りだと思います...
与謝野晶子 「激動の中を行く」
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