...彼の右腕は鋼鉄の固さになって...
江戸川乱歩 「月と手袋」
...その隠れたる堅固さを知ってる少数の人々――蔑視的なる魂――からしか耳傾けられることはできなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...我儘娘(わがままむすめ)らしい頑固さが平次を苛立(いらだ)たせます...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...白髮頭(しらがあたま)の頑固さうな老人を見付けたのは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...五十年配の頑固さうな男...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...木石のやうな固さによそほうて...
林芙美子 「雪の町」
...あの人の顔の固さには気づいていないんです...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...確信や信念の対象である観念における堅固さや堅実さは...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...国の宝を費やして末代までもとその堅固さを誇った築島でも...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...「あなたのせっかちと頑固さは勇敢さと同じですね...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...自分の鑑識でよいと認め得ないものに対しては納得の行く迄帽子をとらない頑固さを持っていた...
宮本百合子 「伊太利亜の古陶」
...二分間は平にならない位の固さでなければいけません...
村井弦斎 「食道楽」
...そもそもどれほどの堅固さを持っているのだろうか...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...かれも忍城の堅固さにおどろいていたので...
山本周五郎 「日本婦道記」
...妖美な笑いを凝固させており...
夢野久作 「二重心臓」
...勅使の宿所から一町四方を警固させた...
吉川英治 「私本太平記」
...じつは御所へおいてゆくのは三瓶(みかめ)で、あとは市(いち)の小酒屋へ卸(おろ)して帰るつもりでしたが、御警固さんたち、ひとつ、いかがなもんでしょうなあ...
吉川英治 「私本太平記」
...この大いなる宝庫はその構造の山の如き堅固さと重厚さにおいて他のあらゆる建造物を圧倒していた...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「時間からの影」
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