...道固より窮り無し...
佐藤一齋・秋月種樹(古香) 山田濟齋訳 「南洲手抄言志録」
...彼の嫌惡せるは多數の趣味と一致せぬ藝術ではなくて(固より多數に對する義務と云ふ點に就いて...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...そこの物質の比重はそれが固体であるか液体またガス体にあるかにはほとんど無関係と考えてよい...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...脚は固かつた...
太宰治 「逆行」
...操(みさお)を固くしている人は...
太宰治 「懶惰の歌留多」
...つまらぬところでひっかかりが出来ないために一々の足場をあらかじめ固めておくのである...
中谷宇吉郎 「実験室の記憶」
...また少量の雪と水とでこれに固着させる...
中谷宇吉郎 「雪の話」
...二人は思はず固唾(かたづ)をのみました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...凝固するような霜の夜がようやく蒼(あお)ざめて来るのだ...
本庄陸男 「石狩川」
...そればかりでなくマルは未だ確固たる飼犬と定つてゐるわけでもなかつたのだ...
牧野信一 「創作生活にて」
...堅固な態度にあるのを...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...女にはめずらしい堅固なこころがけだ...
山本周五郎 「日本婦道記」
...吾々の全身三十兆の細胞は、かようにして、流れまわっている赤血球、白血球から、固い骨や、毛髪の尖端に到るまでも、吾々が感じている意識の内容をソックリそのままの意識内容を、その一粒一粒毎(ごと)に、同時に感じ合って、意識し合っているのだ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...見ると中には四角い漢字が真黒に押し固まって...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...「ご辺はここに、後陣を固め、しばらく四方に備えてい給え...
吉川英治 「三国志」
...隠岐の配所の警固方に命ぜられ...
吉川英治 「私本太平記」
...愚戦(グセン)ニ固着(コチヤク)シテ...
吉川英治 「新書太閤記」
...固山宗次(かたやまむねつぐ)という...
吉川英治 「山浦清麿」
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