...踏むなどという図太い了簡(りょうけん)を出すものか...
泉鏡花 「活人形」
...あの図太い老耄(おいぼれ)奴(め)...
海野十三 「軍用鼠」
...その上書生気風が抜けておらぬから図太い事をいう...
大隈重信 「福沢先生の処世主義と我輩の処世主義」
...手伝酒を食(くら)つてるとは図太いにも程がある」と言つた...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...黒い齲歯や図太い食慾と一緒に...
豊島与志雄 「不肖の兄」
...腕のように図太い伯爵殿だ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...図太い奴だ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...気に入ったか」図太い声が頭の上から...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...こうした環境の貧しさを逆用する図太い人間は...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...牧田が二人だけの席へ椅子をひきずってきて図太い顔で割りこむ...
久生十蘭 「ノア」
...警視庁に眼と鼻の日比谷公園で図太い野天詐欺を働いて...
久生十蘭 「魔都」
...第二十章 必死の努力レックミア侍従は図太い男だが...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...図太い神経の男だけが吸う...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...私が図太い文句を吐けば吐く程...
牧野信一 「妄想患者」
...内心照子の図太いのには舌を巻いてゐた...
牧野信一 「妄想患者」
...図太いお三婆だか...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...三次の図太い面構えにあきれている...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...もっと俺たちは図太い肚を持とうじゃねえか...
吉川英治 「宮本武蔵」
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