...それには、此の骨組みの上へ湿つた土の粒を一つ一つ堆み上げて行つて、木虱のゐるところまで円天井のやうなもので、茎を囲む...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...神社の境内を囲む生けがきの破れから道路に出ると...
江戸川乱歩 「影男」
...彼女を囲む世界の言葉なのでした...
ラビンドラナート・タゴール Rabindranath Tagore 宮本百合子訳 「唖娘スバー」
...四面を囲む青葉若葉のあざやかさ...
種田山頭火 「行乞記」
...中庭の北方を囲む下は石で上は煉瓦(れんが)の壁の中に...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...殊に俺を取囲む大きな「未知」の恐ろしさと...
中島敦 「狼疾記」
...前後を取り囲む黒い雲が...
夏目漱石 「それから」
...振り返ると彼を取り囲む暗い森の中へと進んで行った...
A. ビアス A.Bierce The Creative CAT 訳 「チカモーガ」
...またわれわれを取囲む醒(さ)めた現実...
ホーフマンスタール Hugo von Hofmannsthal 木下杢太郎訳 「チチアンの死」
...山はぼう/\と燃え火田を囲む群落(むら)の上を...
槇村浩 「間島パルチザンの歌」
...猪群来って中を取り囲むと...
南方熊楠 「十二支考」
...ムネ・シユリイを囲む僕等の一卓丈(だけ)は益(ます/\)話が蕭(しめ)やかに進んだ...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...そして前後の道を囲むかと見えるうちに...
吉川英治 「三国志」
...何かと周囲むずかしい御多端も拝察に難くない」と...
吉川英治 「私本太平記」
...「どこへ行く」一小隊で取り囲むと...
吉川英治 「新書太閤記」
...こんな小城一つ囲むのに...
吉川英治 「新書太閤記」
...濠州などのような太平洋を囲む諸国と連繋を密にして対抗しなくてはと思うのですがね...
吉田茂 「私は隠居ではない」
...それを囲む四辺の山が墨色をしてうち茂った黒木の山であるのとが...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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