...一方はこの男を囲むが早いか...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...これを遠く囲む四の星あり...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...わが大日本帝国の東を囲む重大な区域だぞ...
海野十三 「太平洋魔城」
...人間はそれを取囲む雰囲気が必要である...
相馬泰三 「田舎医師の子」
...おお、死よ、なんじの刺(とげ)はいずこにありしや? おお、墓場よ、しからば、なんじの勝利はいずこにありしや?われわれの村における生活は、それを囲む、人の踏みこまぬ森や草原がなかったならば沈滞することであろう...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...木立を囲む鉄柵も...
辰野隆 「二人のセルヴィヤ人」
...その下を流るゝ鳥居川の清渓と四辺(あたり)を囲む青山の姿とに...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...取り囲むようにむさくるしい建物が立っていた...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...なるべく最小の犠牲をもってしたいことは卑怯の心ではない、自然、最初は劇(はげ)しいかけ声と共に、遠巻きに巻いて圧迫を試みて行くだけの戦略ですが、囲む者も、囲まれるものも、またそれを眺むるものも、真蒼(まっさお)です...
中里介山 「大菩薩峠」
...みんなが僕を忌避しないで食卓を囲む...
原民喜 「飢ゑ」
...われわれの周囲を取り囲む...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...第二場 明石郊外の橘の隠れ家舞台の正面の適当な場所に竹の網戸の片折り戸が設けられ、その上下は、竹の生垣で囲む...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...「トラクター中央」を囲むいくつかの集団農場が...
宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」
...みな柵を以て囲む...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...家臣等はグルッと取り囲む...
山中貞雄 「武蔵旅日記」
...それを囲む白い塀が見えた...
山本禾太郎 「抱茗荷の説」
...夜半に蔡瑁の兵がここを取囲むであろうとある...
吉川英治 「三国志」
...こんな小城一つ囲むのに...
吉川英治 「新書太閤記」
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