...自分を囲むいくつかの酒にほてった若い笑顔を苦々しげに見廻わした...
有島武郎 「クララの出家」
...口の周匝(まはり)を囲むやうに下向きになつた薄い髭...
石川啄木 「道」
...街既に落ちて、家を囲むに、閉ぢたる戸毎に不順の色見え、鉄火、窓より降りしきれば、「憎(に)つくき僧徒の振舞」とかたみに低く罵(ののし)りつ...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...太い薪をくべて座敷のストーブを囲むと...
大鹿卓 「金山※[#「插」でつくりの縦棒が下に突き抜けている、第4水準2-13-28]話」
...それを囲む文化的政治活動組織の破壊とを本来意味する筈なのだが...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...港を囲む山はことごとく坊主であった...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...中でも金春舞台を囲む桐...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...きらびやかな行列を取り囲む群集の和讚である...
牧野信一 「変装綺譚」
...家宅を囲む板塀に...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...お父さんのまわりを囲むと...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...身辺を囲む人々は...
山本周五郎 「山彦乙女」
...空地の四方を囲む樹々の幹ばかりである...
夢野久作 「笑う唖女」
...それを囲む塀や木立や...
吉川英治 「脚」
...つづいて、名乗りかける者、取囲む者、ことごとく顔良の好餌(こうじ)となるばかりである...
吉川英治 「三国志」
...またそれを囲む毛利の大軍にも...
吉川英治 「新書太閤記」
...話題を囲む連中の傾聴と喝采に値した...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...濠州などのような太平洋を囲む諸国と連繋を密にして対抗しなくてはと思うのですがね...
吉田茂 「私は隠居ではない」
...一同がにんじんを取り囲む...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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