...赤旗平等院を囲むこと竹囲の如し...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...子供等はどこからとなく集(あつま)って来て孔乙己を取囲む...
魯迅 井上紅梅訳 「孔乙己」
...街既に落ちて、家を囲むに、閉ぢたる戸毎に不順の色見え、鉄火、窓より降りしきれば、「憎(に)つくき僧徒の振舞」とかたみに低く罵(ののし)りつ...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...まわりを囲む群集が...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...西北の両門を囲む...
太宰治 「右大臣実朝」
...夜もブランデーの卓を囲む気分にはなれなかった...
谷崎潤一郎 「鍵」
...取囲む見物がドッと笑う...
中里介山 「大菩薩峠」
...みんなが僕を忌避しないで食卓を囲む...
原民喜 「飢ゑ」
...振り返ると彼を取り囲む暗い森の中へと進んで行った...
A. ビアス A.Bierce The Creative CAT 訳 「チカモーガ」
...また火を以て蠍(かつ)を取り囲むにその毒尾の尖(さき)を曲げて脊を衝いて死する事もあるが...
南方熊楠 「十二支考」
...三人の刑事が囲むように立ってしまった...
宮嶋資夫 「恨なき殺人」
...儀式も・哀悼も・枕辺を取り囲む人も・ない死なのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...火熱はそこから厚い壁の中にしつらえられ・温められるべき部屋々々を取り囲む・たくさんのパイプをとおって家中にゆきわたったのだそうである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...土居は決して近世にいわゆるドイをもって取り囲むことを要せず...
柳田國男 「地名の研究」
...諸君と食後の卓を囲む会話を喜んだ...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...津軽平野を囲む一帯の村落百十余ヵ村へ対して...
吉川英治 「鬼」
...熊本市の西南を囲む金峰山一帯は...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...平氏の軍兵のとり囲むところとなったが...
吉川英治 「源頼朝」
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