...彼を囲む真夏の山々へ...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...「小屋を囲むんだ...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「鳩つかひ」
...木立を囲む鉄柵も...
辰野隆 「二人のセルヴィヤ人」
...それを取り囲む闇の色について話したいのだが...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...その下を流るゝ鳥居川の清渓と四辺(あたり)を囲む青山の姿とに...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...おどろおどろしい館が取り囲む楢の老木から突き出しているのが見て取れる...
三上於菟吉訳 大久保ゆう改訳 「自転車乗りの影」
...中庭の北方を囲む下は石で上は煉瓦(れんが)の壁の中に...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...及び先任の支配太田筑前守を囲む一派のためには心持のよくないことであります...
中里介山 「大菩薩峠」
...ここに篝を囲むほどの連中が...
中里介山 「大菩薩峠」
...久しぶりで一石(いっせき)囲むことになって...
中里介山 「大菩薩峠」
...なるべく最小の犠牲をもってしたいことは卑怯の心ではない、自然、最初は劇(はげ)しいかけ声と共に、遠巻きに巻いて圧迫を試みて行くだけの戦略ですが、囲む者も、囲まれるものも、またそれを眺むるものも、真蒼(まっさお)です...
中里介山 「大菩薩峠」
...忽ち吹雪のやうな羽ばたきをたてゝあたしを取り囲むのである...
牧野信一 「鵞鳥の家」
...一同バラバラとお光を囲む...
山中貞雄 「中村仲蔵」
...「どこへ行く」一小隊で取り囲むと...
吉川英治 「新書太閤記」
...平氏の軍兵のとり囲むところとなったが...
吉川英治 「源頼朝」
...肱(ひじ)を張っている三名の侍が一人の武蔵を囲むように押し並んで...
吉川英治 「宮本武蔵」
...それを囲む四周の山が悉くぎっしりと立ち込んだ密林となっているのである...
若山牧水 「みなかみ紀行」
...ここに於て乃(すなわ)ち相(あい)与(とも)に徒役を発して孔子を野に囲む...
和辻哲郎 「孔子」
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