...」「それは手前、困却致しますな...
芥川龍之介 「戯作三昧」
...実は大いに困却しているんだ...
芥川龍之介 「路上」
...中食(ちゅうじき)までも晩(おく)れることが度々(たびたび)なので困却(こま)っている...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六号室」
...亭主は困却し果て...
太宰治 「新釈諸国噺」
...私は困却するのである...
太宰治 「花吹雪」
...共に頗る困却す可ければなり然るに彼は反つて一層猛烈なる運動を開始して...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...彼らの作品や名前を全然知らないので少々困却した...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...そこで慶喜公も内実困却されている際であったから...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...私も困却して畢つた...
長塚節 「隣室の客」
...請求の理由にいたって困却した...
夏目漱石 「三四郎」
...小供のうちは心魂(しんこん)に徹(てつ)して困却した事がある...
夏目漱石 「それから」
...子供のうちは心魂に徹して困却した事がある...
夏目漱石 「それから」
...返事に行き詰まった困却と...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...人を困却せしむるは珍らしからず...
福沢諭吉 「女大学評論」
...訳者ノ困却スルコト...
穂積陳重 「法窓夜話」
...心中甚だ困却してゐたのである...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...十三年には書けなくて困却した年です...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...まことに邪魔になって困却いたします」「邪魔になる? ……」「へい...
吉川英治 「江戸三国志」
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