...大へん困却した感じを強くしたことは今でも忘れません...
上村松園 「画室談義」
...亭主は困却し果て...
太宰治 「新釈諸国噺」
...同僚の原野がすっかり困却した例がある...
豊島与志雄 「悲しい誤解」
...諸君は内心動揺し困却し心配し...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...クラウゼは困却して考えた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...そしてこの善良な祖父は困却していた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...同人らは困却して顔を見合わせながら...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...困却もある程度におよべば...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...そこで慶喜公も内実困却されている際であったから...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...僕はそんなことに成らうとは寸毫も思つて居なかつたのだから困却してしまつた...
長塚節 「開業醫」
...今この極楽主義で困却しつつあるものもまた鈴木藤十郎君である...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...それでは人間自身が大(おおい)に困却する事になるばかりだ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...総代輩困却して逃竄(とうざん)し...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...心中甚だ困却してゐたのである...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...私はそれをどこにしまうかに困却するであろう...
柳宗悦 「工藝の道」
...人はあの欧州全土に行き渡る夥(おびただ)しいゴシックの作に悪作を見出そうとしてもただ困却するばかりであろう...
柳宗悦 「工藝の道」
...如何ばかり困却するであろう...
柳宗悦 「民藝四十年」
...まことに邪魔になって困却いたします」「邪魔になる? ……」「へい...
吉川英治 「江戸三国志」
便利!手書き漢字入力検索