...「俺(お)らがも困るだ...
有島武郎 「カインの末裔」
...この場を離れたら百合子が嘸(さ)ぞ困るだろうと思い...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「青い風呂敷包み」
...大師の考へでは高々(たか/″\)三十人位の積りらしかつたが今のやうにたんと納まつては一寸始末に困るだらう...
薄田泣菫 「茶話」
...野良仕事には困るだらうけれど...
種田山頭火 「其中日記」
...「さっそく困るだろ...
徳田秋声 「仮装人物」
...何か変化しないコンスタントなものがなくては論理的に困るだろうと云うかも知れない...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...第一叔母(おば)さんが困るだろう」「母がか」甲野さんは妙な顔をして宗近君を見た...
夏目漱石 「虞美人草」
...小手を取られたら困るだろう」「困らああね...
夏目漱石 「二百十日」
...亭主が困るだけだからね」「ちっとも困りゃしないわ...
夏目漱石 「明暗」
...男だからあれで済むが女があれじゃさぞかし困るだろう」と迷亭君が一人這入(はい)ると肝心(かんじん)の話はどっかへ飛んで行ってしまう...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...双方困るだろう」「結婚って誰の結婚です」「君のさ」「私が誰と結婚するんです」「金田の令嬢さ」「へええ」「へえって...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...私本当に困ってしまったんです」「それは困るだろう」「いえ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...一人残されちゃさぞ困るだろう」「…………」お美乃は黙って涙を拭きました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...これぢやア女ばかりになつて困るだよ...
林芙美子 「うき草」
...寒い日には困るだらうな...
牧野信一 「悪筆」
...また費つて了ふと後が困るだらう...
牧野信一 「坂道の孤独参昧」
...若い人こそ困るだろうが私など...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...まだ弱いらしいよ」「師匠が弱くては困るだろ」「おらも下手(へた)だからかまわない」「少しは習ったか」「まだ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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