...」野村は実際困ったような顔をして...
芥川龍之介 「路上」
...醒めては濃厚すぎるほど世話好きになるまことに困った女である...
海野十三 「深夜の市長」
...おれがやったようにいわれるのはいやだからな」「困ったなあ」あわや爆撃「ピート一等兵...
海野十三 「地底戦車の怪人」
...「あ、吉見カズ子ちゃんか、困ったなあ、もう秘密が他へもれちゃったか」八木団長は、大きくため息をついた...
海野十三 「時計屋敷の秘密」
...しかし困ったことになったものだ...
大杉栄 「獄中消息」
...そこで、またはじまったな、困ったものだな、せっかく、鎮静しかけた病気が、またきざし出して、時と所とを嫌わず飛び出すあの娘の病気、今夜という今夜、またきざしたのだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...「彼女の家庭にも困ったことがあるようね」「一体何事だ!」ゴリオ爺さんが言った...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...川口にも困ったものだ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...三月二十九日(水曜)朝ゆっくりねる、穂積純太郎が待ってゐた、辞職届を懐に――文芸部が柳や清水の暴力的圧迫を受けるので辛いと言ふ、困ったものだ、辞職届はあづかって置く...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...これは困ったことになったとは思ったものの...
牧逸馬 「助五郎余罪」
...何分にも郷里にこれを教えて貰う人が無かったので甚だ困った...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...足をぶらぶら振るのもやめ困った顔で沈んで仕舞った...
宮本百合子 「或る日」
...かなり困った生活をして居るのに...
宮本百合子 「栄蔵の死」
...何にせよ我邦(わがくに)の家庭に老人の食物と子供の食物を注意せんのは困った事で...
村井弦斎 「食道楽」
...私が言ったように人が皆思うだろうから」と言って困ったような顔をしていると...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...母さんは知らないことよ」「まあ困った...
山本周五郎 「おばな沢」
...始末に困った佗びしげな薄笑いで一寸あたりを見ると...
横光利一 「旅愁」
...何処かへ行こう」劉備は困ったが...
吉川英治 「三国志」
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