...紅葉さんの御機嫌が悪くて困ると愚痴(ぐち)を覆(こぼ)した事があった...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...三年間地下にある秘密の研究所で困難な研究をつづけて...
海野十三 「爆薬の花籠」
...困った事が出来たわよ...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「鷺娘」
...どんなふうに十七字にするのかちょっと見当がつかないのに困るかもしれません...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...私は退屈で毎日困っておるところじゃで」「では...
田中貢太郎 「竈の中の顔」
...これには平太郎も困りぬいたが...
田中貢太郎 「魔王物語」
...婆サンハ日本式デナケレバ困ルト云ウ...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...真鍮(しんちゅう)などのみがいた鏡面を水で完全に湿(うるお)すのが困難であるのは...
寺田寅彦 「鐘に釁る」
...そう酔払っても困るから...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...精神の困憊(こんぱい)と...
夏目漱石 「それから」
...このわたは高くて困る...
林芙美子 「生活」
...困つた人だな種々(いろ/\)祕密があると見える...
樋口一葉 「にごりえ」
...ほほほ」「それはさぞ引お困りで御座いましょう引」「本統に放して頂戴よ」「何故(なぜ)? 内海に知れると悪いか?」「なにあんな奴に知れたッて……」「じゃ...
二葉亭四迷 「浮雲」
...段々芸が内輪になって困る...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...王子は何かにとても困っておられるようでした...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...人に対して私の悪口をさえいわれるという風で、私は実に困った...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...かかる生活に必然的に伴う幾多の困憊と危険とに自ら好んで身を曝すのである1)...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...情けない声で「困るわ...
宮本百合子 「或る日」
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