...如何に因襲の旧型を根本的に破壊するツモリであっても...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...この根深い因襲を根本から剿絶(そうぜつ)する事が容易でなかった...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...あるいは人々がそういう過去の因襲の羈絆から脱しようとつとめている...
津田左右吉 「陳言套語」
...風土ならびにそれに本づく衣食住及び産業の違いやまたは歴史的の因襲や...
津田左右吉 「東洋文化、東洋思想、東洋史」
...あの因襲的な初歩の手法を用いて...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...因襲(いんしゅう)も世間的名声もこの男の前にはなんの権威もない...
中島敦 「悟浄歎異」
...各自(かくじ)の喉(のど)がそれを要求(えうきう)するのではなくて一種(しゆ)の因襲(いんしふ)が彼等(かれら)にそれを強(し)ひるのである...
長塚節 「土」
...我等はすべての因襲から脱却すること...
萩原朔太郎 「愛の詩集」
...社会の因襲に対して牙(きば)をむいてる...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...鶴を飼育するといふことにも何か特別な因襲があるらしかつた...
牧野信一 「鶴がゐた家」
...大黒像もガネサより因襲して鼠に乗りもしくは踏みおったが...
南方熊楠 「十二支考」
...狭い仲間内の因襲だからと申しましても...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 森鴎外訳 「家常茶飯」
...実は博士は矢張因襲に囚(とら)はれてゐるのかも知れない...
森鴎外 「魔睡」
...因襲の眼にとってはいかに信じ難い光景でしょう...
柳宗悦 「民藝とは何か」
...因襲の重荷は下ろされたのである...
柳宗悦 「民藝四十年」
...おまへは、他日(たじつ)、一人(ひとり)の男として、昂然(かうぜん)とみづから立つことが出来る、清く雄雄(をを)しく立つことが出来る、また思ひ切り人と自然を愛することが出来る、(征服の中枢は愛である、)また疑惑と、苦痛と、死と、嫉妬(しつと)と、卑劣と、嘲罵(てうば)と、圧制と、曲学(きよくがく)と、因襲と、暴富(ぼうふ)と、人爵(じんしやく)とに打克(うちが)つことが出来る...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...虚飾に流れていた前代の因襲的な気風に対して...
和辻哲郎 「埋もれた日本」
...因襲に縛られた保守主義的な傾向と正反対なものがある...
和辻哲郎 「鎖国」
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