...忽ち車主(エツツリノ)の一聲の因業(マレデツトオ)を叫びて...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...因業な奴とは聞いて知つてゐたのですが...
伊藤野枝 「火つけ彦七」
...うちが困るぐらゐのことは氣が付かないことアないだらう!」「‥‥」「自業自得で因業(いんごふ)な病氣にかかつて...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...ごうつくばりの因業(いんごう)おやじが...
大下宇陀児 「金魚は死んでいた」
...あんな因業な人ったらありゃしないよ...
夏目漱石 「道草」
...日本橋で知らない者のない因業(いんごう)な片意地な人間ですぜ」「あれが桶甚(おけじん)か」平次も驚きました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...因業(いんごふ)で通つた宗太郎...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...内々は高利の金まで廻しているという名代の因業(いんごう)屋だろう」「その加島屋へ宵泥棒が入ったんで」「フーム」「手代の与之松は使いに出た留守...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...やかましいのと因業(いんごふ)なこと...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...少し意地つ張りで因業ではあるが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...恐らく因業で聞えた母親さへも...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...因業(いんごう)で禿(は)げ頭で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...此の店が因業なのか...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...因業な割には安い鰌屋だって...
正岡容 「小説 圓朝」
...過去の因業(いんごう)いまだ尽きず...
正岡子規 「土達磨を毀つ辞」
...因業は勿論(もちろん)です...
水上滝太郎 「遺産」
...因業おやじさえ改悛すると考えましたし...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...因業な伯父夫婦にこき使われた...
矢田津世子 「鴻ノ巣女房」
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