...忽ち車主(エツツリノ)の一聲の因業(マレデツトオ)を叫びて...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...あまり因業であったから...
田中貢太郎 「地獄の使」
...あの因業親爺がさ」と...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...因業(いんごう)なやつでございますねえ」六その後暫くあって...
中里介山 「大菩薩峠」
...兼次が夜遊に屈託した頃兼次の家からでは離れて居るが同じ村のうちで幾らか暮しの樂な因業者の夫婦があつた...
長塚節 「芋掘り」
...慾が深くて因業(いんごう)で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そんな因業(いんごう)なことを言わずに...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...因業(いんごふ)で通つた宗太郎...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...因業(いんごふ)佐野喜の親爺か...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...番頭の庄七は因業(いんごう)なことに商売のことしか掛引を知らねエ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...相變らず因業(いんごふ)な稼業を續けながら...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...因業(いんごう)で禿(は)げ頭で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...こんがら童子に渋を塗ったような因業な顔を獅子噛ませ...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...井上外記の因業面(いんごうづら)を眼の隅からながめては...
久生十蘭 「ひどい煙」
...此の店が因業なのか...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...旅行者の立場を見込んだこの因業な職人は決してこの要求を諾かぬのである...
牧野信一 「読書と生活」
...「まあまあそう因業な事をば云いなさんな...
夢野久作 「近世快人伝」
...そこで日頃はケチで因業な曹(そう)旦那も...
吉川英治 「新・水滸伝」
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