...生命の川所載)夕刊賣十一月のびつしりと凍えた夜街の四辻に女は新聞を賣る彼女の脊中には三つ位の小供が掻卷にくるまつて...
千家元麿 「自分は見た」
...黄金(こがね)の金具を打った轎(かご)が町(まち)の四辻(よつつじ)を南の方へ曲って往った...
田中貢太郎 「悪僧」
...村の四辻の榎の下で茶を売っていた老婆が云った...
田中貢太郎 「立山の亡者宿」
...四辻駅で、折よくやつて来た汽車に乗る、繁村の松原、佐波川の流、あの山この道、思ひ出の種ならぬはない...
種田山頭火 「旅日記」
...銀座裏の四辻は、虎ノ門事件と共に秦啓源についての双璧の逸話だった...
豊島与志雄 「秦の憂愁」
...木原は四辻の真中に立ち止りました...
豊島与志雄 「道標」
...四辻の西南(にしみなみ)の角に大音寺という浄土宗の寺があったからである...
永井荷風 「里の今昔」
...されば已に乘客を滿載した車が四辻の線路の上を...
永井荷風 「新歸朝者日記」
...洲崎の市電終点から日本橋の四辻に来たことがあった...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...人間の営みが銀座の四辻には...
林芙美子 「瀑布」
...少しも哭(な)かずに四辻に置くと鬱遮鳥が片付けて洲外に持ち去る...
南方熊楠 「十二支考」
...夫婦町(めうとまち)の四辻(よつつじ)から綿屋町(わたやまち)を南へ折れた...
森鴎外 「大塩平八郎」
...そこからまっすぐに煙草屋(たばこや)のある四辻(よつつじ)がながめられる...
山川方夫 「待っている女」
...わざわざあの四辻(よつつじ)に立たなければならないのだ?もしかしたら...
山川方夫 「待っている女」
...四辻(よつつじ)が白っぽくその中に浮かんでいた...
山川方夫 「待っている女」
...今に俺の処へ頭を下げて来にゃなるまいて……アッハッハッハッハッハッ……」と来かかった三番町の四辻の中央(まんなか)に立佇まって高笑いした...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...音絵の住む家から一町ばかりのとある四辻に一台の自動車が止まった...
夢野久作 「黒白ストーリー」
...馭者は四辻の立像を指差し...
横光利一 「欧洲紀行」
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