...四辻に突っ立って...
有島武郎 「かんかん虫」
...さる四辻で、一人の巡査が恰(あたか)も立坊の如く立つて居た...
石川啄木 「雪中行」
...立派な縣廳、陰氣な師範學校、石割櫻で名高い裁判所の前を過ぎて、四辻へ出る...
石川啄木 「葬列」
...また本石町の四辻へと往って...
田中貢太郎 「死体の匂い」
...やがてBはすさまじい蒙古風が屋根に当り四辻に吼えランダに渦(うづま)くのを見た...
田山録弥 「犬」
...市内の四辻などに設けてあるロータリー区劃の中には...
豊島与志雄 「砂漠の情熱」
...四辻や広場には、高い屋台が組み立てられて、演芸会が催され、音頭踊りがなされる...
豊島与志雄 「祭りの夜」
...四辻の西南(にしみなみ)の角に大音寺という浄土宗の寺があったからである...
永井荷風 「里の今昔」
...されば已に乘客を滿載した車が四辻の線路の上を...
永井荷風 「新歸朝者日記」
...」二人は道幅のひろい四辻を歩道から線路の方へと歩み寄ろうとした時...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...暗い四辻で俥をひろうと...
林芙美子 「帯広まで」
...夢中で大通りの四辻まで走っていって...
松本泰 「日蔭の街」
...三人は四辻を通り過ぎた...
森鴎外 「雁」
...夜の四辻でふざけるが好(い)い...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...町の四辻や教会堂の唯中や公の広場などにおっ立てるような...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...なにげなく窓からその四辻を見下ろし...
山川方夫 「待っている女」
...四辻(よつつじ)のところまで...
山本周五郎 「花も刀も」
...銀座尾張町の四辻で電車を待っていたら...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
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