...その頭がまた四斗樽(しとだる)のように大きいのです...
海野十三 「崩れる鬼影」
...しかも大きさは四斗樽(しとだる)ほどあって...
太宰治 「新釈諸国噺」
...四斗樽のやうな大蛇(おろち)サ……』『そんなものはゐやしないやい……』『ゐるんだよ...
田山録弥 「花束」
...胴中ときたらまるで四斗樽みたいなずんぐりもっくりなくせに...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「接吻」
...四斗樽を一つずつ左右の足にはいて...
中里介山 「大菩薩峠」
...更(さら)に其(そ)の後(あと)から鏡(かゞみ)を拔(ぬ)いた四斗樽(とだる)を馬(うま)の荷繩(になは)に括(くゝ)つて太(ふと)い棒(ぼう)で擔(かつ)いで跟(つ)いた...
長塚節 「土」
...簡單(かんたん)乍(なが)ら一日(にち)の式(しき)が畢(をは)つた時(とき)四斗樽(とだる)の甘酒(あまざけ)が柄杓(ひしやく)で汲出(くみだ)して周圍(しうゐ)に立(た)つて居(ゐ)る人々(ひと/″\)に與(あた)へられた...
長塚節 「土」
...真中に四斗樽(しとだる)を輪切にしたようなお櫃(はち)が据(す)えてある...
夏目漱石 「坑夫」
...しかし小僧さんは四斗樽(たる)くらゐの大きい提燈(ちやうちん)を...
新美南吉 「百姓の足、坊さんの足」
...さうすると四斗樽は...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...四斗樽(とだる)大(だい)を備(そな)えても空(から)なれば四升樽(しょうだる)にも劣る...
新渡戸稲造 「自警録」
...新しい四斗樽の鏡を抜くということは...
火野葦平 「花と龍」
...浮標に使ふ貝殻のついた四斗樽が幾十となく其処に転がつてゐた...
牧野信一 「R漁場と都の酒場で」
...必ず前の井戸端へ四斗樽を据え...
正岡容 「小説 圓朝」
...居合わせた友人と共にその魚をすくって四斗樽に半分くらい取った...
武者金吉 「地震なまず」
...伊沢氏では年毎に後園の梅を蔵(えんざう)して四斗樽二つを得た...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...お松の倚(よ)りかかっている四斗樽を見つけて訊ねた...
吉川英治 「旗岡巡査」
...自分の顔が見るまに四斗樽のように腫(は)れたかと思う...
吉川英治 「宮本武蔵」
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