...「四囲を確認する」風景などの詳細を含めて周囲を確かめること...
...「四囲に目を配る」危険な状況でも注意して周りを確認すること...
...「四囲を拡大する」関連する範囲を広げること...
...「四囲で話す」近くにいる全員で話し合うこと...
...「四囲を探す」周りに探し物があるか確認すること...
...落著(おちつ)かぬ眼(まなこ)を四囲にギロギロ移していた...
海野十三 「雷」
...夢から覚めた人のように四囲(あたり)を振りかえった...
海野十三 「地球盗難」
...四囲(あたり)の人々がどうあろうと...
海野十三 「電気風呂の怪死事件」
...四囲の政情がその余裕を与えなかったのである...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...「お爺(じい)さん、あなたは平家の落武者なんでしょう」「へ、へ、へ」弥兵衛老人は人相よく笑って、「山奥へ行きますてえと、どこへ行っても、平家の落武者はいますねえ」「でも、お前さんこそ、本当の落武者なのでしょう」「やっぱり、先祖はね、そんな言いつたえもあります、珍しい遺物も、残っているにはいますがねえ」「どこなんですか、お住居(すまい)は」「あの山の裏の谷です」「え」「そら、あの真白い、おごそかな山が、北の方に高く聳(そび)えておりましょう、御存じですかね、あれが加賀の白山(はくさん)でございますよ」「まあ、あれが加賀の白山でしたか」お雪はいま改めて、群山四囲のうち、北の方に当って、最も高く雪をかぶって、そそり立つ山を惚々(ほれぼれ)と見ました...
中里介山 「大菩薩峠」
...私は一度四囲を顧みた後弟達に言つた...
中原中也 「その頃の生活」
...夏日は白雲豊かに立ち騰つて翠巒は四囲を環擁しその中には天正年間以来の古衛があつて...
中村憲吉 「三次の鵜飼」
...それから前後の関係と四囲の状況から出る...
夏目漱石 「硝子戸の中」
...四囲の風景や人情などを...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...雨が降つて寒かつたせゐか、四囲の景色が、ひどく印象的だつた...
林芙美子 「浮雲」
...コップの水を四囲に吹きつけるやうにして...
林芙美子 「浮雲」
...水の上の水の光にらんちゅうはきわまり燃ゆる四囲ながめぬ「これはねえ...
林芙美子 「お父さん」
...四囲のものがじろじろ見てゐるやうで...
林芙美子 「瀑布」
...雪之丞は、乗物の四囲に、鋭い刀尖(きっさき)が、青い星の光りを宿しながら、つきつけられているのを感じている...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...幼いころからこの地名はよく聞いていたから非常に興味をもって四囲の風物をながめていたのだが...
柳田国男 「故郷七十年」
...四囲には手頃な山々をひかえ...
吉川英治 「新書太閤記」
...四囲の史的条件だけでは判断がつかない問題である...
吉川英治 「随筆 新平家」
...今は額堂全体も四囲(い)の山もトップリ暮れて...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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