...父のたいこ持ちみたいな役も勤めていたずんぐりした独身の四十男が...
太宰治 「人間失格」
...この四十男の肥満した探偵があの瘠(や)せてコツコツした六十幾つのマジャルドーに扮装していたろうとは! 私にとってはユアンに化けたロザリオ青年の場合にも劣らぬ驚きであった...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...最後の四十男はお稲荷さん...
種田山頭火 「行乞記」
...男妾(おとこめかけ)の浅公……」と四十男が浅黒い面(かお)に...
中里介山 「大菩薩峠」
...御主人総七様の命を狙う者があるような気がいたしてならないのでございます」四十男の徳三郎は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...私は――」お店者(たなもの)風の四十男...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...忍術使いか何かじゃあるまいかと申しております」主人の喜兵衛は四十男ですが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「御免よ」「どなたで? 今晩は取込みがございますが――」番頭らしい実体(じってい)な四十男が顔を出しました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...祈祷所の先達と言われる四十男が出て来ました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...髮形ちも俗體の四十男が膝を直します...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...寅(とら)旦那という四十男...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...それは困つた男でした」「で?」獨り者の四十男が...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「何故だね」四十男はそう聞き返し...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...場合によっては、命を頂戴します」そういう、隊長らしい、長身の四十男を、金五郎は、どこかで逢ったように思ったけれども、はっきりした記憶がなかった...
火野葦平 「花と龍」
...四十男が女学生のようにセンチメンタルになっている...
牧逸馬 「生きている戦死者」
...(松崎天民『四十男の悩み』一九二八年...
松崎天民 「友人一家の死」
...ごろつき風の四十男が入って来た...
山本周五郎 「風流太平記」
...然し四十男の彼でもあった...
吉川英治 「美しい日本の歴史」
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