...四つまではめられていた指輪の三つまでもなくなっていて...
有島武郎 「或る女」
...四つか五つの小さな子にあってさえも...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...お兒は四つでも、箸持つことは、まだ本當でない、少し見ないと左手に箸を持つ、又お箸の手が違つたよと云へば、直ぐ右に直すけれど、少しすると又左に持つ、屡注意して右に持たせる位であるから、飯も盛にこぼす...
伊藤左千夫 「奈々子」
...自分が四つの年の暮であったということは...
伊藤左千夫 「守の家」
...二三日前にもなア国学院とかいふとこのお方が来やはりました」と羽織を四つにたゝんだ上に紐を載せて乱箱の中に入れる...
高浜虚子 「斑鳩物語」
...おとなりの時計が四つうつた...
種田山頭火 「一草庵日記」
...呪うべき句を三つ四つ蝉しぐれ死に場所をさがしてゐるのか・青葉に寝ころぶや死を感じつゝ毒薬をふところにして天の川・しづけさは死ぬるばかりの水が流れて熊本を出発するとき...
種田山頭火 「行乞記」
...せんだって四つ目垣の朽ちたのを取り換えたとき...
寺田寅彦 「破片」
...博勞の伊作へも手紙をつけ又四つ又へもこま/″\と自分の筆の立つだけは書いた...
長塚節 「芋掘り」
...もっとも下から勘定すれば四つで来てしまうんだから日本でもあまり威張れないが)とにかくこれよりもさっぱりした家へ這入(はい)れる...
夏目漱石 「倫敦消息」
...そんな高尚な意味のものなら三つも四つも欲しくなるに違いない...
新渡戸稲造 「イエスキリストの友誼」
...四つもあの男はそばを食べるのかしら……...
林芙美子 「新版 放浪記」
...アルミのコップが四つ...
久生十蘭 「キャラコさん」
...四つ星印が見つかり...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「幽霊島」
...だからこういう風に人の集まった席で調べてみると何田・何本・何野・何原という四つの苗字が...
柳田國男 「地名の研究」
...支那人が大切にする『鴆(ちん)の羽根』と『猫の頭』と『虎の肝臓(きも)』と『狼の涎(よだれ)』という四つの毒薬の中(うち)で『鴆の羽根』という白い粉と...
夢野久作 「鉄鎚」
...四つ足は忌んでもちろん食べてゐないのであります...
吉川英治 「折々の記」
...もう二つ三つ四つ……と鳴りかけていた...
吉川英治 「三国志」
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