...且つ俺のやうな四つ足の分際では些(ちつ)と生意気な言分だが...
内田魯庵 「犬物語」
...四つに折畳(おりたた)んだレターペーパーと...
海野十三 「空襲葬送曲」
...四つのとき、彼の心のなかに野性の鶴が巣くった...
太宰治 「猿面冠者」
...四つの名誉(めいよ)のしるしはその家の門にずらりとならんでいた...
壺井栄 「二十四の瞳」
...まっくらな大きな建物の正面の燈火(あかり)のついた四つの長い窓を...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...私ならほんとにそいつの頤を四つ裂きにでもしておいてかかるんだがね...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...サンシエ・ムーフタール四つ辻(つじ)に雨水の氾濫(はんらん)するのを防ぎ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...中には正銘に狼狽(ろうばい)して四つん這(ば)いの形になった者もないではありません...
中里介山 「大菩薩峠」
...残された四つの島から得られる生産が...
中谷宇吉郎 「科学は役に立つか」
...四つ折の西洋紙が出た...
夏目漱石 「永日小品」
...それが向うの暗い四つ角を曲ってふっと消えた時...
夏目漱石 「行人」
...大東京のこの目貫の四つ角で...
久生十蘭 「魔都」
...陛下と私の影まで数へて四つになる時まで...
牧野信一 「悲しき項羽」
...(机の前に敷いてあるきたない座ぶとんを四つに折って...
三好十郎 「廃墟(一幕)」
...」かく語る処へ、胸当(むねあて)につづけたる白前垂(まえだれ)掛けたる下女(はしため)、麦酒(ビール)の泡だてるを、ゆり越すばかり盛りたる例の大杯(おおさかずき)を、四つ五つづつ、とり手を寄せてもろ手に握りもち、「新しき樽(たる)よりとおもひて、遅(おそ)うなりぬ...
森鴎外 「うたかたの記」
...それでも四つに一つ...
森鴎外 「牛鍋」
...幕(まく)のすそをくぐッて浜松城(はままつじょう)の剣士(けんし)たちがいる溜(たま)り場(ば)へ四つンばいに逃(に)げこんだ...
吉川英治 「神州天馬侠」
...二人の四つの眼で...
蘭郁二郎 「火星の魔術師」
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