...空しく狂人の囈語(げいご)たらしむる事勿れ...
芥川龍之介 「開化の殺人」
...死の前三日間は母国語をもって囈語(げいご)を発し昏睡を続けていられましたが...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...断るまでもなく与太郎の囈語(たわごと)みたいなものである...
種田山頭火 「鎖ペンを握って」
...そして頻りに囈語を吐いた(自覚してゐて寝言をいふのだから助からない)...
種田山頭火 「其中日記」
...ほとんどなんの意味をも成さない囈語(たわごと)でなければ...
寺田寅彦 「球根」
...今から百年前にこの書を読んだ人にはおそらく無意味な囈語(たわごと)のように思われたであろうと思うような章句で...
寺田寅彦 「ルクレチウスと科学」
...序の中に『…詩は閑人の囈語に非ず…』とか...
土井晩翠 「新詩發生時代の思ひ出」
...詩は閑人の囈語に非ず...
土井晩翠 「天地有情」
...紅霓(こうげい)を吹いては囈語(たわごと)を吐いている...
中里介山 「大菩薩峠」
.../\」と理由(わけ)の解(わか)らぬ囈語(うはごと)をいつて...
長塚節 「土」
...どんな囈語を云ったか...
夏目漱石 「行人」
...こんな傍若無人(ぼうじゃくぶじん)の囈語(げいご)を吐いて独(ひと)りで恐悦(きょうえつ)がるのである...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...さえの歌は囈語のやうにぶつぶつきこえた...
林芙美子 「うき草」
......
樋口一葉 「別れ霜」
...僕はあの鏡のうちの部屋に住みたい」こんな囈語(うわこと)めいたことを言いながら...
マクドナルド George MacDonald 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...一夜例の如く発熱詩の如く偈(げ)の如き囈語(げいご)一句二句重畳(ちょうじょう)して来る...
正岡子規 「墨汁一滴」
...多分隣の部屋に寝てゐる軍人の一人が囈語(ねごと)でも云つて...
森鴎外 「金貨」
...お前達はさも面白そうに囈語(うわごと)を云ったり...
夢野久作 「雪の塔」
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