...空しく狂人の囈語(げいご)たらしむる事勿れ...
芥川龍之介 「開化の殺人」
...囈語(うはごと)の由りて出づるところは...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...彼が臨終に於ける囈語(うわごと)は「吾人の右翼を強大ならしめよ!」であった...
石原莞爾 「戦争史大観」
...文学の尊重を認めるという口の下から男子畢世(ひっせい)の業とするに足るや否やを疑うという如きは皆国士の悪夢の囈語(うわごと)であった...
内田魯庵 「二葉亭追録」
...死の前三日間は母国語をもって囈語(げいご)を発し昏睡を続けていられましたが...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...甚だ杜撰(ずさん)なディレッタントの囈語(たわごと)のようなものであるが...
寺田寅彦 「西鶴と科学」
...序の中に『…詩は閑人の囈語に非ず…』とか...
土井晩翠 「新詩發生時代の思ひ出」
...詩は閑人の囈語に非ず...
土井晩翠 「天地有情」
...それらの天国なるものは皆囈語(たわごと)にすぎない...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...その囈語を小耳にとめてよく聞き...
中里介山 「大菩薩峠」
...知らずして無心に発する囈語の連続...
中里介山 「大菩薩峠」
...しきりに囈語(うわごと)を吐いて後に...
中里介山 「大菩薩峠」
...囈語中の囈語と云わなければなるまい...
中里介山 「百姓弥之助の話」
.../\」と理由(わけ)の解(わか)らぬ囈語(うはごと)をいつて...
長塚節 「土」
...こんな傍若無人(ぼうじゃくぶじん)の囈語(げいご)を吐いて独(ひと)りで恐悦(きょうえつ)がるのである...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...しからざれば一字一句金鉄(きんてつ)の如く緻密に泰山(たいざん)の如く動かざる蕪村の筆力を知らざる者の囈語(げいご)のみ...
正岡子規 「俳諧大要」
...一夜例の如く発熱詩の如く偈(げ)の如き囈語(げいご)一句二句重畳(ちょうじょう)して来る...
正岡子規 「墨汁一滴」
...囈語(うわごと)を言っていた...
吉川英治 「醤油仏」
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