...空しく狂人の囈語(げいご)たらしむる事勿れ...
芥川龍之介 「開化の殺人」
...彼が臨終に於ける囈語(うわごと)は「吾人の右翼を強大ならしめよ!」であった...
石原莞爾 「戦争史大観」
...文学の尊重を認めるという口の下から男子畢世(ひっせい)の業とするに足るや否やを疑うという如きは皆国士の悪夢の囈語(うわごと)であった...
内田魯庵 「二葉亭追録」
......
小穴隆一 「二つの繪」
...囈語(たわごと)を並べだす...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...ほとんどなんの意味をも成さない囈語(たわごと)でなければ...
寺田寅彦 「球根」
...古い處では『日本及び日本人』に載せた『アルプス山首先の登攀』(大正七年=一九一八)また同誌上(大正十年=一九二三)の『苦熱の囈語』などが本書中に收められてゐる...
土井晩翠 「「雨の降る日は天氣が惡い」序」
...詩は閑人の囈語に非ず...
土井晩翠 「天地有情」
...それらの天国なるものは皆囈語(たわごと)にすぎない...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...紅霓(こうげい)を吹いては囈語(たわごと)を吐いている...
中里介山 「大菩薩峠」
...その囈語を小耳にとめてよく聞き...
中里介山 「大菩薩峠」
...しきりに囈語(うわごと)を吐いて後に...
中里介山 「大菩薩峠」
...要するに小説中の小説であり囈語中の囈語であることは...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...時々気の知れない囈語(ねごと)を云うにゃ困るじゃないか...
夏目漱石 「虞美人草」
...妙な囈語(うわごと)を云ったがね」と云った...
夏目漱石 「行人」
...さえの歌は囈語のやうにぶつぶつきこえた...
林芙美子 「うき草」
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樋口一葉 「別れ霜」
...一夜例の如く発熱詩の如く偈(げ)の如き囈語(げいご)一句二句重畳(ちょうじょう)して来る...
正岡子規 「墨汁一滴」
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