...誰だと思つて囈言(たはごと)をつきやがる...
芥川龍之介 「鼠小僧次郎吉」
...聞きとれない囈言(うわごと)を時々口走りながら...
有島武郎 「或る女」
...死の前三日間は母国語をもって囈語(げいご)を発し昏睡を続けていられましたが...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...そして頻りに囈語を吐いた(自覚してゐて寝言をいふのだから助からない)...
種田山頭火 「其中日記」
...抜いてしまっちゃ納まりがつきません」がんりきは引続いて囈言(うわごと)ばかり言っています...
中里介山 「大菩薩峠」
...正気か囈言(たわごと)かの境がいよいよ怪しいものになってくる...
中里介山 「大菩薩峠」
...知らずして無心に発する囈語の連続...
中里介山 「大菩薩峠」
......
樋口一葉 「別れ霜」
...囈言のあいだにも...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...おぼろな声で囈言(うわごと)をいっていた...
久生十蘭 「キャラコさん」
...新西蘭タイムスを通じて発表した新大陸発見の囈言を体よく黙殺してしまった...
久生十蘭 「南極記」
...ちょうだい)有頂天な囈言だなどとは思うまい...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...囈言(うわごと)のように...
火野葦平 「花と龍」
...囈(たわ)けも程にされい...
室生犀星 「花桐」
...実にばかばかしい多くの囈言にうつつを抜かしていたのである...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...何か分からぬ囈語(ねごと)を言ふのに妨げられた...
コロレンコ Vladimir Galaktionovick Korolenko 森林太郎訳 「樺太脱獄記」
...気儘(きまま)に云わしておけば好き勝手な囈言(たわごと)...
吉川英治 「剣難女難」
...お喜代だ……」囈言(うわごと)のように云って...
吉川英治 「松のや露八」
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