...赤くかわいた口びるからもれ出るあの囈言(うわごと)……それがどうかすると近々(ちかぢか)と耳に聞こえたり...
有島武郎 「或る女」
...我囈語(うはごと)の間には...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...女の子はあの晩から発熱して『お化物(ばけ)が鷺娘を踊っている』と囈言を云いつづけているそうです...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「鷺娘」
...何か囈言(うわごと)のようなことを云いつづけていたが...
田中貢太郎 「位牌田」
...妙な囈語(うわごと)を云ったがね」と云った...
夏目漱石 「行人」
...さえの歌は囈語のやうにぶつぶつきこえた...
林芙美子 「うき草」
...囈言(うわごと)のように...
火野葦平 「花と龍」
...まだ盛りあがる囈言(たわごと)に耳をかたむけていたのである...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...何か分からぬ囈語(ねごと)を言ふのに妨げられた...
コロレンコ Vladimir Galaktionovick Korolenko 森林太郎訳 「樺太脱獄記」
...わしは根岸へ帰らなければならぬ」金吾の囈言(うわごと)を聞けば聞くほど...
吉川英治 「江戸三国志」
...私は先生のあの地摺り青眼を破ったあざやかな御神技を見ていたものに過ぎません」「地摺り青眼? おぬしもそんな囈言(たわごと)をいうか...
吉川英治 「剣の四君子」
...まだ囈言(たわごと)をほざくかっ」剣を抜いて...
吉川英治 「三国志」
...夜どおし囈言(うわごと)を口走っていた...
吉川英治 「新・水滸伝」
...夢でも見てきたような囈言(たわごと)...
吉川英治 「親鸞」
...お臥(ふせ)りになった筈でござりますが」「それでは今のは囈言(うわごと)か……一八郎の死をひどく気にされていたところへ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...頻りとそれからは囈言(うわごと)をいう...
吉川英治 「宮本武蔵」
...人も囈言(たわこと)を云って日を送っていた...
吉川英治 「山浦清麿」
...囈言はかならずおっ母さんと呼ぶらしかった...
吉川英治 「忘れ残りの記」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??