...愚劣低級な囈語(げいご)を以(もっ)て...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...「おねえ様なおしてちょうだいよう」とか「苦しい……苦しいからお薬をください」とか「もう熱を計るのはいや」とか時々囈言(うわごと)のように言っては...
有島武郎 「或る女」
...「ではせめてわたしに立ち会わしてください」「それほどまでにあなたはわたしがお憎いの?……麻酔(ますい)中にわたしのいう囈口(うわごと)でも聞いておいて笑い話の種になさろうというのね...
有島武郎 「或る女」
...それから……それから(ここで葉子は何がなしに涙ぐましくなった)もしわたしが囈言(うわごと)のような事でもいいかけたら...
有島武郎 「或る女」
...汝はよべの囈語(うはごと)に...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...彼が臨終に於ける囈語(うわごと)は「吾人の右翼を強大ならしめよ!」であった...
石原莞爾 「戦争史大観」
...文学の尊重を認めるという口の下から男子畢世(ひっせい)の業とするに足るや否やを疑うという如きは皆国士の悪夢の囈語(うわごと)であった...
内田魯庵 「二葉亭追録」
...「俺(わし)は瀬戸島の大蛇(おろち)ぢや……」と気味の悪い囈言(たはごと)を言ひ言ひしてゐる...
薄田泣菫 「茶話」
...ほとんどなんの意味をも成さない囈語(たわごと)でなければ...
寺田寅彦 「球根」
.../\」と理由(わけ)の解(わか)らぬ囈語(うはごと)をいつて...
長塚節 「土」
...其處まで來た時もうお前の昏睡の脣から洩れてくるその斷續した詞の意味を囈言と思ふ事も...
南部修太郎 「疑惑」
...絶えず囈言(うわごと)をいう...
久生十蘭 「キャラコさん」
...囈語(うわこと)にマリイといふこと...
森鴎外 「うたかたの記」
...何か分からぬ囈語(ねごと)を言ふのに妨げられた...
コロレンコ Vladimir Galaktionovick Korolenko 森林太郎訳 「樺太脱獄記」
...世囈言(よまいごと)は冥途で称(とな)えろ」「野郎...
吉川英治 「剣難女難」
...わが大国の気象も真の武威も知らんのでそんな囈言(たわごと)を申すとみえる...
吉川英治 「三国志」
...勝手気ままな囈言(たわごと)を投げあっているこれらの男共は...
吉川英治 「平の将門」
...お臥(ふせ)りになった筈でござりますが」「それでは今のは囈言(うわごと)か……一八郎の死をひどく気にされていたところへ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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