...彼のこの苦悶(くもん)を囃す様に...
江戸川乱歩 「踊る一寸法師」
...みんながわいわい囃すので...
徳田秋声 「縮図」
...ジャンボーは囃(はや)したいだけ囃す...
夏目漱石 「坑夫」
...古歌にも『玉取りの 松の下とりどりに 持ち囃すらん 後の世までも』と歌われているではありませんか...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...樽を撲つて囃すのだつた...
北條民雄 「戯画」
...その花を持て囃すのである...
牧野富太郎 「植物記」
...この頃持て囃すのか...
三田村鳶魚 「話に聞いた近藤勇」
...鷹に敵する鳥はない橿鳥とても児で足らぬ時は自分も鷹の餌となるを懼るるんだと言い囃す...
南方熊楠 「十二支考」
...真田信仍が天王寺口で歩兵の槍で以て伊達(だて)の騎馬で鉄砲に勝ちたるを未曾有(みぞう)の事と持て囃すが...
南方熊楠 「十二支考」
...「死んだと思ったお富たあ……お釈迦(しゃか)様でも気がつくめえ」とちょっと済ましてやる声色(こわいろ)は「ヨウヨウ梅ちゃんそっくり」という若者たちの囃す中で聞かされて私も時たま人のいない庭の中などでは小声ながらも同じ文句を繰り返した...
水上滝太郎 「山の手の子」
...それを囃子方が囃すのじゃ...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...打音の間拍子で囃すのであるが...
夢野久作 「能とは何か」
...これに共鳴した人々が楽器で囃す...
夢野久作 「能とは何か」
...見物心理でわれ/\が勝負を騷ぎ囃す“おもしろさのわけ”もそこにある...
吉川英治 「折々の記」
...妓たちは、朱唇(しゅしん)をそろえて、まず言い囃す...
吉川英治 「私本太平記」
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