...一座は色めき立つて囂々(わやわや)と騒ぐので...
石川啄木 「菊池君」
...囂々(ごうごう)たる轍(わだち)の響は並木をゆすり...
海野十三 「空襲葬送曲」
...何さま世の中はこの問題で囂々(ごうごう)と沸き立っているところを示している慌ただしさであった...
橘外男 「令嬢エミーラの日記」
...囂々(ごうごう)たる車輪の響きにも拘らずあらゆる物音の聞える耳と...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「十時五十分の急行」
...衆は囂々(ごう/\)と叫喚あげて後を追ふ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...囂々として叫びあふ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...戰馬驅り戰車進めて囂々の 355騷ぎを起す...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...外には汽関車の響や人声が囂々(ごうごう)と騒いで居る...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...必ずしも進歩自由両派の旧形依然たるを憂へず必ずしも両派の嫉妬軋轢熾んなるを憂へず必らずしも異論群疑の紛々囂々たるを憂へず争ひは益々大なる可し...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...喧々囂々(けんけんごうごう)たるうちに...
中里介山 「大菩薩峠」
...群集(ぐんしふ)は唯(たゞ)囂々(がう/\)として混亂(こんらん)した響(ひゞき)の中(なか)に騷擾(さうぜう)を極(きは)めた...
長塚節 「土」
...それと共(とも)に彼(かれ)は隣(となり)の森(もり)の中(なか)の群集(ぐんしふ)の囂々(がう/\)と騷(さわ)ぐのを耳(みゝ)にして自分(じぶん)が今(いま)何(なん)の爲(ため)に疾走(しつそう)して來(き)たかを心(こゝろ)づいた...
長塚節 「土」
...當然喧々囂々たる非難の矢面に立つ責任者だつたから‥‥...
南部修太郎 「死の接吻」
...囂々たる輿論の渦の中に...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...たださえ喧々囂々(けんけんごうごう)たる政党員のなかでも...
牧逸馬 「女肉を料理する男」
...浪華雀の噂はひとときはかまびすしく毀誉囂々(きよごうごう)となったけれども...
正岡容 「わが寄席青春録」
...南へ一町ばかり隔てたる日本鉄道の汽車は衆声を圧して囂々(がうがう)と通り過ぎた...
正岡子規 「夏の夜の音」
...ここの喧々囂々(けんけんごうごう)さであった...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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