...一座は色めき立つて囂々(わやわや)と騒ぐので...
石川啄木 「菊池君」
...喧々囂々の批評が更に新らしく繰返された...
内田魯庵 「四十年前」
...囂々(ごうごう)たる轍(わだち)の響は並木をゆすり...
海野十三 「空襲葬送曲」
...民意を抂屈し選権の自由を涜したものであるとの非難が囂々とおこったので...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...榎本は囂々(ごうごう)の声にとり囲まれた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...彼(かれ)が見(み)えると患者等(かんじゃら)は囂々(がやがや)と云(い)って騒(さわ)ぎ出(だ)す...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六号室」
...全軍ひとしく奔り出で騷ぎは激し囂々と...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...棺の周囲に喧々囂々(けんけんごうごう)として...
中里介山 「大菩薩峠」
...ただすさまじい喧々囂々(けんけんごうごう)だけを耳にするばかりです...
中里介山 「大菩薩峠」
...々囂々(ぎんぎんごうごう)として入り乱れながらも...
中里介山 「大菩薩峠」
...當然喧々囂々たる非難の矢面に立つ責任者だつたから‥‥...
南部修太郎 「死の接吻」
...囂々(ごうごう)と風が吹(ふ)いていた...
林芙美子 「河沙魚」
...囂々(ごうごう)たる音響と...
火野葦平 「花と龍」
...此爭論囂々(がう/\)の際に當て...
福沢諭吉 「帝室論」
...お政は囂々(ぎょうぎょう)しく針箱を前に控えて...
二葉亭四迷 「浮雲」
...浪華雀の噂はひとときはかまびすしく毀誉囂々(きよごうごう)となったけれども...
正岡容 「わが寄席青春録」
...喧々囂々(けんけんごうごう)...
吉川英治 「新・水滸伝」
...紛々たる酒気と囂々たる騒擾とをもって眠りを驚かす一群を見て嫌悪の念に堪えなかった...
和辻哲郎 「霊的本能主義」
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