...少くとも外界の威力を防遏して獨立の世界を形成するに堪へる程の威嚴ある材料によつて構成されなければならぬ...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...自分は嚴酷に他人を非難する資格があるほどに正しいといふことでなければならぬ...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...此莊嚴な、金色燦然たる境地に、何で一點たりとも虚僞の陰影の潜むことが出來よう...
石川啄木 「葬列」
...千萬の天軍が嚴守(げんしゆ)するこの祕密は空(くう)にあらず...
ポオル・クロオデル Paul Claudel 上田敏訳 「頌歌」
...父が亡くなつてからも同じく嚴肅な兄の膝下に保管されて...
高濱虚子 「俳諧師」
...彼れ莊嚴正色人に語つて曰く...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...母親のお勇が嚴(きび)しいので...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...嚴重に口止めされたさうですが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...戸閉りだけは法外に嚴重を極めます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...外からは容易に入れませんね」八五郎は締りの嚴重さに舌を卷いて居ります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...締りが嚴重で入れなかつた...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...そんなに閉りの嚴重な部屋へ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...勝手口も店からも出入り嚴禁...
長谷川時雨 「住居」
...廣く一般の文藝作品に對してどんな態度をとるべきであるか?嚴密に言えば...
平林初之輔 「政治的價値と藝術的價値 マルクス主義文學理論の再吟味」
...部屋と寢臺の空漠な嚴(いか)めしさを反映(はんえい)してゐた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...手を前に重ねて坐つて、眼を大抵の時敷物の上に落してゐると(さう/\今やつてるやうに、眞正面(まつしやうめん)に私の顏に向けてるときは別だが、例へば今のやうにね)、奇妙で、靜かで、嚴肅で、あどけない...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...此(こ)れをモ一人(ひとり)の歩兵(ほへい)に手渡(てわた)しながら嚴(おごそ)かな口調(くてう)で...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...ストアの嚴肅主義の如きも幸福のために節欲を説いたのであり...
三木清 「人生論ノート」
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