...「氷嚢をお取り換え致しましょう...
芥川龍之介 「春の夜」
...両手を外套の衣嚢(かくし)に突っこんだまま...
有島武郎 「星座」
...漂う気嚢の片隅にすがりつくことが出来た...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...自分の衣嚢(かくし)の中で銅貨をいじくっていた...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「幻想」
...私が台所で氷嚢(ひょうのう)や氷枕を捜していると...
谷崎潤一郎 「鍵」
...あゝノンベイは助からない!嚢中自有銭...
種田山頭火 「其中日記」
...「だって君の氷嚢はなかなか取れそうにないじゃないか」「だから早く癒(なお)るさ」自分は彼とこういう談話を取り換(か)わせているうちに...
夏目漱石 「行人」
...二人(ふたり)は氷嚢(こほりぶくろ)を額(ひたひ)から卸(お)ろした...
夏目漱石 「門」
...四人の一行はすぐ背嚢(ルックザック)をおろし...
久生十蘭 「キャラコさん」
...悪魔が衣嚢(かくし)へ月を匿すと同時に...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...豌豆いろの*カフターンの後ろ衣嚢(かくし)へ手を突つこんで...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...その冬葉には端に二枚貝状の嚢がついていて...
牧野富太郎 「ムジナモ発見物語り」
...彼詩嚢を齎した帰省の「出門」を七月であつたとすると...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...この錦の嚢に秘めておいた...
吉川英治 「三国志」
...土の嚢(ふくろ)を積んで捨てよ...
吉川英治 「三国志」
...肝嚢(かんのう)を病むばかり世のすえ案じられてまいりまする……...
吉川英治 「私本太平記」
...嚢包(ふくろづつ)みだけは...
吉川英治 「人間山水図巻」
...前月よりの過労のため胆嚢と腎臓故障にかかりて食欲すすまず...
吉川英治 「年譜」
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