...拳銃がうまく銃嚢(じゅうのう)に入らなかった...
梅崎春生 「日の果て」
...お母さんは背中に背嚢(はいのう)のようなものを背おっているでしょう...
海野十三 「三十年後の東京」
...その知嚢は欲望を満足せしめています...
海野十三 「放送された遺言」
...衣嚢(ポケット)から出して口に銜(くわ)えると...
海野十三 「夜泣き鉄骨」
...気嚢にとりすがる...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...一三 兵庫縣美嚢(みなぎ)郡志染(しじみ)村...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...どうしても咯血がとまらぬので氷嚢(ひょうのう)で肺部を冷し詰めたために其処(そこ)に凍傷を起こした...
高浜虚子 「子規居士と余」
...橋のたもとに土嚢(どのう)が積んであって...
高見順 「いやな感じ」
...独逸武人の魂として中尉が生前愛惜措かざりし第一種正装用短剣一振り、軍服、図嚢(ずのう)、勲章類は、エフィゲニウス家より贈られたる金の果物、銀製の羊、真珠と紅宝石とを鏤めたる青銅製の戦車と凱旋(がいせん)門の模型や各種宝石類とともに、ことごとくこれを側室に納めました...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...雑嚢の中には、薬が沢山に入っていた...
田山花袋 「トコヨゴヨミ」
...彼が背嚢をおろしている間...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...参ると申しても私がやれんような始末で……」小夜子は氷嚢(ひょうのう)をそっと上げて...
夏目漱石 「虞美人草」
...右の毛は嚢(ふくろ)の中いっぱいに充満(じゅうまん)する...
牧野富太郎 「植物知識」
...やがて内衣嚢(うちかくし)から名刺入れを出して...
夢野久作 「暗黒公使」
...そして日傘(パラソル)と嚢(サツク)とを提(さ)げたわたしは決然として...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...この嚢を取りあげてみろ」郎党に命じて身を退いた...
吉川英治 「三国志」
...いわゆる智嚢(ちのう)である...
吉川英治 「三国志」
...崋山の貧嚢(ひんのう)では手が届かない...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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