...砂嚢(さのう)は羽の下にかくして...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「スリーピー・ホローの伝説」
...貞世の頭の氷嚢(ひょうのう)の溶け具合をしらべて見たり...
有島武郎 「或る女」
...そして机の上にあった三通の手紙を洋服の内衣嚢(うちかくし)に大事にしまいこんだ...
有島武郎 「星座」
...マリウチアは財嚢を父にわたしつ...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...よく鎖雲嚢といふものを作つた...
薄田泣菫 「独楽園」
...夜は看護婦と交代して二時間置きに氷嚢(ひょうのう)を取り換えなどして...
谷崎潤一郎 「細雪」
...氷嚢の角が痛いと云った...
豊島与志雄 「幻の彼方」
...更に嚢中の許す限り若干の錢を與へた...
長塚節 「開業醫」
...「だって君の氷嚢はなかなか取れそうにないじゃないか」「だから早く癒(なお)るさ」自分は彼とこういう談話を取り換(か)わせているうちに...
夏目漱石 「行人」
...奈々子さんが衣嚢(かくし)から鍵を出して開けました」「その鍵は――」「抜かずに...
野村胡堂 「笑う悪魔」
...嚢中(のうちゅう)わずかに五十法(フラン)を余すとき...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...嚢里新賜地...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...詩嚢に「跌蕩不量分...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...それはあとのことにしよう」帯刀は旅嚢(りょのう)の中から手紙を取り出した...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...濡れたハンカチを絞り固めて外套の衣嚢(かくし)に入れたばかりでなく...
夢野久作 「暗黒公使」
...ヌエは内衣嚢(うちがくし)から白耳義(ベルジツク)の雑誌に載つた自分の詩の六頁(ペイジ)折(をり)の抄本を出して之(これ)を読んで呉(く)れと云つた...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...全城へ水をかけろ」数万の(かとり)の嚢(ふくろ)や革(かわ)の嚢が用意されてあった...
吉川英治 「三国志」
...軽くうなずいて紅錦(こうきん)の嚢(ふくろ)をとりだす...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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