...多分三四百ギニーくらい入っている貨幣の嚢を一つ...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...頭に氷嚢(ひようなう)をつけて入場したのであつたが...
徳田秋声 「花が咲く」
...彼女の額にのっている氷嚢が...
豊島与志雄 「幻の彼方」
...防寨の弾薬嚢と同数ほどの兵器廠がある...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...そうして天井(てんじょう)から釣った長い氷嚢(ひょうのう)の糸をしばしば見つめた...
夏目漱石 「思い出す事など」
...すると、ゲートルだ、雑嚢だ、靴だ、すべての用意が闇のなかから飛びついて来るし、逃亡の路は正確に横わっていた...
原民喜 「壊滅の序曲」
...式根島の大陰嚢(おほふぐり)というは...
久生十蘭 「玉取物語」
...そして拳で衣嚢(かくし)を叩きながら...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...瀬川は衣嚢から一枚の東京新聞をとりだして...
平林初之輔 「犠牲者」
...些細(ささい)の余財もいたずらに嚢底(のうてい)に隠るることなく...
福沢諭吉 「旧藩情」
...その花粉を持った嚢を葯というがその葯の頭に黄褐色の鱗片が着いている...
牧野富太郎 「植物記」
...その像は金嚢その他の宝で飾った頭巾を戴き玉座に踞し傍に金嚢から財宝をまく侍者あり...
南方熊楠 「十二支考」
...そこで達夫等はこれを帰省詩嚢を刻する資に充(み)てたのださうである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...しかし敬が嚢里の家の落成に先(さきだ)つて来てゐたことは...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...一嚢(のう)の米と...
吉川英治 「三国志」
...雲の梯(かけはし)にもまごう櫓(やぐら)を組み、土嚢を積み、壕(ほり)をうずめ、弩弓の乱射、ときの声、油の投げ柴、炎の投げ松明(たいまつ)など――あらゆる方法をもって攻めた...
吉川英治 「三国志」
...携(たずさ)えたる各の襟(きん)(衣)に足もとの土を掻き入れて土の嚢(ふくろ)となせ...
吉川英治 「三国志」
...一嚢(のう)の金銀を彼に贈った...
吉川英治 「新・水滸伝」
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