...嚔(くさめ)もせぬ...
芥川龍之介 「虱」
...式臺は惡冷く外套を脱ぐと嚔が出さうなのに御内證は煖爐のぬくもりにエヘンとも言はず...
泉鏡花 「遺稿」
...これがお邸(やしき)づら……」嚔(くしゃみ)の出損(でそこな)った顔をしたが...
泉鏡花 「怨霊借用」
...大きい嚔(くさめ)を一つするとパッと眼を開きました...
海野十三 「崩れる鬼影」
...つづけざまに大きな嚔(くしゃみ)が出た...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...のべつに涙を溜めて嚔(くしゃみ)をしているだけのことであったが...
橘外男 「葛根湯」
...鼻や気管の悪い彼はいつもの癖でつい嚔(くさめ)をしたり...
徳田秋声 「縮図」
...人もそれとともに嚔をする...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...その爆発は嚔(くしゃみ)と同じだった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...曲芸の最中に嚔(くさめ)をしたり...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...思わずひどい嚔(くさ)めをした――それが原因となって彼はようやく眼を醒ましたのであった...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...彼はもう一度そこで嚔(くさ)めをしたが...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...嚔が出て、咽喉がヘンだ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...どうも鼻風邪が抜けないので、調子も出ず、時々嚔が出る...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...新吉は嚔(くしゃみ)をしながら身を起した...
水上滝太郎 「果樹」
...思い切って大きな嚔(くしゃみ)を一つしながら頭の上をふりあおぐと...
夢野久作 「死後の恋」
...嚔(くさめ)の数が増して来る...
横光利一 「欧洲紀行」
...定雄自身もう続けさまに嚔(くさめ)が出て来た...
横光利一 「比叡」
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