...嚔(くさめ)もせぬ...
芥川龍之介 「虱」
...これがお邸(やしき)づら……」嚔(くしゃみ)の出損(でそこな)った顔をしたが...
泉鏡花 「怨霊借用」
...嚔(くしゃみ)を一つして二三歩退いた...
魯迅 井上紅梅訳 「兎と猫」
...大きい嚔(くさめ)を一つするとパッと眼を開きました...
海野十三 「崩れる鬼影」
...するとその仲間は答へて曰く「オーヴァーを賣り飛ばしてみんな飮んで來たよ」とちよつと肩を張つてみせたがその下から大きな嚔をたて續けに五つ六つして「ああ寒い...
海野十三(佐野昌一) 「南太平洋科學風土記」
...つづけざまに大きな嚔(くしゃみ)が出た...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...クションクションと続けざまに嚔(くしゃみ)をした顔を眺(なが)めていると...
橘外男 「葛根湯」
...種彦は二度も三度もつづけざまにする嚔(くさめ)と共にどうやら風邪(かぜ)を引込んだような心持になった...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...嚔(くさめ)が出る」「呆れた野郎だ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...しきりに嚔(くさめ)をしながら...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...嚔(くしゃ)みが出るだけという代物である...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...咳払(せきばら)いの様子から嚔(くさめ)の仕方まで真似(まね)たものだ...
二葉亭四迷 「浮雲」
...みんなが嚔をしていることはわかりません...
夢野久作 「豚吉とヒョロ子」
...それは女のする嚔の音らしかつた...
室生犀星 「はるあはれ」
...「泥坊が嚔(くしやみ)をしたんですわ...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...大きな嚔(くさめ)をした者がある...
吉川英治 「新書太閤記」
...嚔(くさめ)でも覚えてきたか...
吉川英治 「新・水滸伝」
...嚔(くさめ)をした...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
便利!手書き漢字入力検索