...嚔(くさめ)もせぬ...
芥川龍之介 「虱」
...潜(ひそ)めた嚔(くしゃめ)...
泉鏡花 「霰ふる」
...クションクションと続けざまに嚔(くしゃみ)をした顔を眺(なが)めていると...
橘外男 「葛根湯」
...鼻や気管の悪い彼はいつもの癖でつい嚔(くさめ)をしたり...
徳田秋声 「縮図」
...これには天文があり、それから暦譜、五行の事があり、蓍龜即ち占の事があり、其他雜占といふ夢占とか、嚔、耳鳴の占とか、細かい種々の占のことがある...
内藤湖南 「支那の書目に就いて」
...誰かが嚔をしてもよく聞えさうな静かな部落で...
林芙美子 「谷間からの手紙」
...いや最(も)う私(わし)は嚔(くさみ)一つせぬ位(くらゐ)...
樋口一葉 「十三夜」
...曲芸の最中に嚔(くさめ)をしたり...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...嚔(くしゃみ)一つして通り過ぎた後は夜気沈々...
久生十蘭 「魔都」
...チチコフは頻(しき)りに嚔(くしゃ)みをしたものだ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...みんなが嚔をしていることはわかりません...
夢野久作 「豚吉とヒョロ子」
...新吉は嚔(くしゃみ)をしながら身を起した...
水上滝太郎 「果樹」
...どうかすると嚔(くしゃみ)が飛び出しそうになるのです...
夢野久作 「死後の恋」
...「泥坊が嚔(くしやみ)をしたんですわ...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...大きな嚔(くさめ)をしていた...
吉川英治 「下頭橋由来」
...猿殿のおいどは紅(べに)つばき折るに 折れない藪(やぶ)の花猿殿が お嚔(くしゃみ)にちんと散ろ南縁の障子の腰に...
吉川英治 「新書太閤記」
...大きな嚔(くさめ)を一つ放つ...
吉川英治 「宮本武蔵」
...嚔(くさめ)をした...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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