...途方(とほう)もなく大きい嚔(くさ)めをした...
芥川龍之介 「彼 第二」
...潜(ひそ)めた嚔(くしゃめ)...
泉鏡花 「霰ふる」
...のべつに涙を溜めて嚔(くしゃみ)をしているだけのことであったが...
橘外男 「葛根湯」
...クションクションと続けざまに嚔(くしゃみ)をした顔を眺(なが)めていると...
橘外男 「葛根湯」
...哲学も科学も寒き嚔(くさめ)哉(昭和八年二月...
寺田寅彦 「柿の種」
...咳や嚔はしないものだ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...初は嚔(くさめ)一ツも男の見る前には遠慮せしを...
永井荷風 「桑中喜語」
...嚔(くさめ)が出る」「呆れた野郎だ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...そこで旗を振ったり嚔(くしゃみ)したりすることなんだ...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...嚔(くしゃみ)一つして通り過ぎた後は夜気沈々...
久生十蘭 「魔都」
...嚔(くしゃ)みが出るだけという代物である...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...大勢の人は吾れ勝ちに嚔(くしゃみ)を初めて息もされない位で...
夢野久作 「豚吉とヒョロ子」
...新吉は嚔(くしゃみ)をしながら身を起した...
水上滝太郎 「果樹」
...どうかすると嚔(くしゃみ)が飛び出しそうになるのです...
夢野久作 「死後の恋」
...嚔(くさめ)の数が増して来る...
横光利一 「欧洲紀行」
...「泥坊の嚔(くしやみ)だ...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...猿殿のおいどは紅(べに)つばき折るに 折れない藪(やぶ)の花猿殿が お嚔(くしゃみ)にちんと散ろ南縁の障子の腰に...
吉川英治 「新書太閤記」
...ポアンチュウは嚔(くしゃみ)をして...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
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