...嚊の奴頻りにそれを辯解してから...
石川啄木 「病院の窓」
...小役人から嚊(かかあ)を取られたことがある...
魯迅 井上紅梅訳 「狂人日記」
...普通の僧侶――其処等にざらにある嚊(かゝあ)を持ち...
田山花袋 「ある僧の奇蹟」
...やがて川の岸に下り立つた若い嚊は...
田山花袋 「歸國」
...』『あれやさうかしら?』若い平公の嚊は...
田山花袋 「歸國」
...その一つ前の村の倉沢でごわす」「もう根本は女房(かみさん)を持つたらう」「嚊(かゝ)さまでごわすか...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...嚊の代りを勤めて居るが...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...そこに近所の百姓の嚊がむしろなどを持ち出して...
田山花袋 「道綱の母」
...○下女と娼妓と児守の三役を兼ねて猶給金をやらずにすむものこれを嚊左衛門(かかあざえもん)というとは野蛮なる亭主の暴言にして...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...車掌の嚊(かかあ)奥様と呼ばれて嬉しがるが如きものあるに至っては慷慨家にあらざるも亦長大息を漏らさざるを得ざるなり...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...ガア/\喚(わめ)く嚊(かか)アがくたばつて...
永井荷風 「虫干」
...杜松(としょう)の甘(あま)い香気(かおり)を嚊(か)ぐと...
グリム 中島孤島訳 「杜松の樹」
...わしやお内儀(かみ)さん嚊(かゝあ)おつ殺(ころ)してからつちものは乞食(こじき)げだつて手攫(てづか)みで物(もの)出(だ)したこたあねえんでがすかんね...
長塚節 「土」
...質に入れた嚊だ...
夏目漱石 「坑夫」
...この事件はいかなる新聞記者も嚊ぎつけて居りませんと...
久生十蘭 「魔都」
...あいつは何か嚊ぎつけてるんじゃないのかァ」踏絵はピクッと身体を顫わせると急に山木の方へ向き直り...
久生十蘭 「魔都」
...嚊(かゝ)ァと角力(すまふ)をとつた...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...嚊(かかあ)や子にも...
吉川英治 「新書太閤記」
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