...嚊々左衛門(かかあざえもん)に酒を強請(ねだ)る呼吸というのをお目にかけまさ...
泉鏡花 「婦系図」
...嚊々(かかあ)を貸せとも言いなさりゃしめえ...
泉鏡花 「婦系図」
...若い嚊(かかあ)があったはずだ...
田山花袋 「一兵卒」
...綺麗な水が流れてゐるのを若い嚊はよく知つてゐた...
田山花袋 「歸國」
...嚊と一緒に桐油を着た男が歩いて來るので...
田山花袋 「歸國」
...四日ほど前に嚊と二人で里に下りて...
田山花袋 「歸國」
...この冬は是非嚊を持つやうに平公は勸めた...
田山花袋 「歸國」
...『裏店の嚊(かゝあ)のやうな無恥な行為』と言つたのは...
田山録弥 「初冬の記事」
...そこに近所の百姓の嚊がむしろなどを持ち出して...
田山花袋 「道綱の母」
......
豊島与志雄 「特殊部落の犯罪」
...車掌の嚊(かかあ)奥様と呼ばれて嬉しがるが如きものあるに至っては慷慨家にあらざるも亦長大息を漏らさざるを得ざるなり...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...ガア/\喚(わめ)く嚊(かか)アがくたばつて...
永井荷風 「虫干」
...わしやお内儀(かみ)さん嚊(かゝあ)おつ殺(ころ)してからつちものは乞食(こじき)げだつて手攫(てづか)みで物(もの)出(だ)したこたあねえんでがすかんね...
長塚節 「土」
...「おめえそれでも今の嚊持つ時にやどうしたつけ」「又そんなこと...
長塚節 「隣室の客」
...彼奴(きゃつ)め嚊(かかあ)に惚(のろ)いと批評された経験もあろう...
新渡戸稲造 「自警録」
...嚊(かかあ)天下として...
火野葦平 「花と龍」
...嚊(かゝ)ァと角力(すまふ)をとつた...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...」狐はそれを取ってちょっと嚊(か)いで検査するやうにしながら云ひました...
宮沢賢治 「黒ぶだう」
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