...嚊々(かかあ)を貸せとも言いなさりゃしめえ...
泉鏡花 「婦系図」
...嚊(か)くめるは...
井上哲次郎 「「西周哲學著作集」序」
...二(ふた)つの花(はな)の香(か)を嚊(か)ぎぬ...
薄田淳介 「白羊宮」
...それを見てゐた弟子や嚊は吃驚(びつくり)してそれを人々に話した...
田山花袋 「ある僧の奇蹟」
...若い嚊(かかあ)があったはずだ...
田山花袋 「一兵卒」
...嚊(かかあ)は汚ない鼻たらしの子供を叱っている...
田山花袋 「田舎教師」
...』若い嚊は、かう言ひながらバケツをテントの入口に下した...
田山花袋 「歸國」
...この冬は是非嚊を持つやうに平公は勸めた...
田山花袋 「歸國」
...とても嚊(かかあ)など持つ気になれやしない...
徳田秋声 「新世帯」
...変だのう」此れは右の事があって十四五日してから万作が嚊(かか)に話した言葉だ...
徳冨蘆花 「漁師の娘」
...「嚊(かか)アとばばア...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...ガア/\喚(わめ)く嚊(かか)アがくたばつて...
永井荷風 「虫干」
...卯平(うへい)はあんでもあれが嚊等(かゝあら)育(そだ)つ時分(じぶん)の事(こと)なんぞ思(おも)つちや疎末(そまつ)にや成(な)んねえんでがすかんね...
長塚節 「土」
...わし出(で)らんねえ處(ところ)へは嚊(かゝあ)ばかり出(で)え/\仕(し)たんでがすから」「さうだつけねえ」内儀(かみ)さんは微笑(びせう)して「おつぎは心持(こゝろもち)までお袋(ふくろ)の方(はう)だね...
長塚節 「土」
...わしやお内儀(かみ)さん嚊(かゝあ)おつ殺(ころ)してからつちものは乞食(こじき)げだつて手攫(てづか)みで物(もの)出(だ)したこたあねえんでがすかんね...
長塚節 「土」
...嚊(かゝあ)に死(し)なれてから七八年(ねん)にもなんでがすから」勘次(かんじ)は少(すこ)し苦笑(くせう)していつた...
長塚節 「土」
...それを嚊ぎながら...
林芙美子 「瀑布」
...嚊(かゝ)ァと角力(すまふ)をとつた...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
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