...ヂオーレースのすぐれし子、オートメドーンは疾(と)き鞭を屡之に加ふれど、或は蜜の甘き言、或は嚇す荒き言、かはる/″\に陳ずれど、 430ヘレースポンテス岸の上、水師をさして退くを、又アカイアの戰場に進むを兩馬悦ばず、世に無き人のあと殘す其墳塋の上にたつ圓き柱を見る如く、動かずそこに立ち留る...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...塹壕の上に立ちアキリュウス大音聲を發してトロイア軍を威嚇す...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...警察の力を借りて退去を命ぜんと威嚇するものありしが...
ドストエウスキー Fyodor Mikhailovich Dostoevski 森林太郎訳 「鰐」
...解散を以て議院を威嚇するを唯一の政略と爲し...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...威嚇するようにつき出ている...
豊島与志雄 「高千穂に思う」
...威嚇するのが合図であった...
直木三十五 「寺坂吉右衛門の逃亡」
...または嚇すように騒ぐなと言ったけれど...
中里介山 「大菩薩峠」
...まづロンドンをやつつけて置いてからパリをば威嚇するつもりらしい...
野上豐一郎 「大戰脱出記」
...堂々と篝火を焚きて威嚇するのであったが...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...刀槍をもって威嚇するという具合だッたから...
久生十蘭 「湖畔」
...両方の拳を威嚇するように総監の方へ突き出すと...
久生十蘭 「魔都」
...煩さい野良犬を嚇すための鞭を手に握つた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...さもなければ水の中へ曳きずりこむからと言つて嚇すのださうだよ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...彼の目の前にがっちりと威嚇するように立ちふさがっていた...
アルジャナン・ブラックウッド 森郁夫訳 「秘密礼拜式」
...それから生命は威嚇するように声を高めながら...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「墓地へゆく道」
...熱狂的なおそるべく憤激した自我が、さびしい誇大妄想のうちに伸び上って、暴戻(ぼうれい)な言葉をほとばしらせながら、世界を威嚇する...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「予言者の家で」
...荒々しく嚇すように言われたなら...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...茶坊主に頭を叩かれたのだ」と伯翁は威嚇するように...
山本周五郎 「さぶ」
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