...姉や母に嚇(おど)されたものである...
石川啄木 「刑余の叔父」
...他人(ひと)を嚇(おど)しつけるのに余り都合のいいものではない...
薄田泣菫 「茶話」
...多少嚇(おど)かすような意味合で話して貰う...
谷崎潤一郎 「細雪」
...近く英武のヘクト,ルに迫り威嚇の言放つ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...起きろ起きろと威嚇されたことを...
中里介山 「大菩薩峠」
...何かいつも嚇怒を抑へつけてゐるやうな貌だつた...
原民喜 「飢ゑ」
...規定外の道へ入ろうとすると据銃して威嚇した...
久生十蘭 「フランス伯N・B」
...その手ごたえのない様子に彼女は嚇(か)ッとするのだ...
本庄陸男 「石狩川」
...徒らな威嚇は控へよ...
牧野信一 「鵞鳥の家」
...これら諸国の一切の港湾を閉鎖するという威嚇ほどには交渉の上に力を有たないであろう...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...5420されどかなたよりは死の我を嚇(おど)すあり...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...嚇(おど)すような風をして...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...馳走と嚇(おど)しとで元気を附け...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...しかしスピッツがいくら威嚇してまわつても...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...まだぶつ/\嚇し言葉を出しながら...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...耳許へ一層低くその嚇しを繰り返してゐた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...なおさら嚇怒(かくど)して...
吉川英治 「新書太閤記」
...僕はとうとう嚇として...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「真珠の首飾り」
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