...(再び鸚鵡を嚇しつつ)こら...
芥川龍之介 「長崎小品」
...姉や母に嚇(おど)されたものである...
石川啄木 「刑余の叔父」
...つまらない嚇し道具で...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...納税なるものを果さなかったので――威嚇した...
犬田卯 「沼畔小話集」
...ひどい言葉で嚇(おど)しつけ...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...此處(こゝ)らの奴等(やつら)を片端(かたツぱし)から嚇(おど)して呉(く)れる...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六號室」
...悪くすれば肺炎になりますと医者に嚇(おど)かされて一箇月近くも臥るのが例になっているので...
谷崎潤一郎 「細雪」
...汝を嚇し更に曰ふ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...床なしの宙踊りをさせるぞと罪人を威嚇(いかく)するその憤った陛下……しかもそれらのことが...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...彼は進みきたり、威嚇し、嘲笑し、我々の門口に立っている...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...彼らは終に慣用手段の大きな声でひとを嚇(おど)かしてしまはうとした...
中勘助 「銀の匙」
...まかりまちがっても嚇(おどか)しで済む...
中里介山 「大菩薩峠」
...田舎ものを威嚇(おど)かすには充分であった...
夏目漱石 「こころ」
...他人(ひと)にも話されねえくらゐおらたちを嚇かしやあがつただからなあ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...それから生命は威嚇するように声を高めながら...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「墓地へゆく道」
...己はいたずらに嚇(おど)しはせぬ...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...幾千の荒れ狂ふ獸が頸を伸ばして、咽喉の限りに一時に咆え立てる、嚇しの、ふくらんだ、引きつゞく、一つの叫びのやうになつた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...では武力にかけても取返してお見せ申すぞ」と威嚇を試みれば...
吉川英治 「剣難女難」
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