...貴方のいうような器用なことができるかどうか...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...アメリカのチヤアルス・シユワツブは人一倍器用な性(たち)で...
薄田泣菫 「茶話」
...どちらかと言ふと器用な性で...
関根金次郎 「本因坊と私」
...どうにも不器用なので...
太宰治 「失敗園」
...不器用な手つきで...
中里介山 「大菩薩峠」
...こっちから訴え出て良(い)い子になろうという魂胆さ」「その辺は馬鹿じゃないね」「どんなに器用な細工をしたところで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そつくりその儘で」「フーム」「あんな器用な人はありません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...屋根の上へ――恐ろしい器用な身のこなしで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...楊弓の矢にはめたのさ」「器用なことをやつたもので」「側に居る者を殺すんだから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...少し器用なものは誰でも渡れますよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...――相逢傘(あいあいがさ)の末かけて……」と唄いながら無器用な大きな手を振りだす...
長谷川時雨 「木魚の配偶」
...不器用なればお返事のしやうも分らず...
樋口一葉 「ゆく雲」
...思いきって無器用なプリミチフなかたちや色彩がどんな意味をもっているのか……ストラスブゥルやリシュリュウが百艘集っても一艘の足柄の意志に及ばないのだということが...
久生十蘭 「だいこん」
...まつたく考へて見るに婦女子(をなご)どもといふやつは何から何まで実に器用なものぢや! いつか皆さんは茨(いばら)の実を入れた梨の濁麦酒(クワス)だの...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...「不器用な天使」がそれだ...
堀辰雄 「新人紹介」
...無器用な手つきで煙草を喫(ふか)しながら呟いだ...
牧野信一 「或る日の運動」
...そのじき傍を通って居る町への往還を行くおぼろげな人影や馬の嘶きなどのために小器用な背景となるその家は一しお心を引かれる様な姿であった...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...例の不器用な指で一つ一つ撮(つま)み出して...
森鴎外 「金貨」
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