...器用な手つきで紅を茶碗に刷いてやった...
上村松園 「四条通附近」
...大抵な無器用なものでも清元(きよもと)や常磐津の一とくさり位は唄(うた)ったもんだ...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...箱庭作りのやうに器用な幽斎は...
薄田泣菫 「器用な言葉の洒落」
...不器用な兄達は「また変な『安福』始めやがつた」と羨しがるのだが...
外村繁 「打出の小槌」
...」クリストフは無器用な手付きでピストルに弾をこめた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...そんな器用なカラクリは出來るものぢや御座いません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...こんな器用なことは...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...器用なことをするおコンコン樣だね」「王子が近いから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...器用なことをッ」銭は刃に鳴って...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「器用な癖に、盲目結びの癖があつた――ありさうなことだな...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...商売物の竹田人形師の器用な細工をあしらって...
野村胡堂 「天保の飛行術」
...まつたく考へて見るに婦女子(をなご)どもといふやつは何から何まで実に器用なものぢや! いつか皆さんは茨(いばら)の実を入れた梨の濁麦酒(クワス)だの...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...なかなか器用なことをやるな...
堀辰雄 「Ein Zwei Drei」
...酷く無器用な脚どりで砂を踏んでゐた...
牧野信一 「痴日」
...それは、とても器用な、素人細工(しろうとざいく)とは思われぬ、三つ組みの、親指程の印籠で、細かく楼閣から、人物やらが刻まれていた...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...御器用な方があるものですね」女中は黙っていた...
森鴎外 「雁」
...近頃の小器用な弱々しいものとは雲泥(うんでい)の差があります...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...あんな器用な芸当をやッてのけた上...
吉川英治 「江戸三国志」
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