...作るくらいならあんまり不器用な……」「そりゃそうですとも...
有島武郎 「星座」
...彼は器用な絵を描き...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...無器用なドイツ人たる彼が...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...綺麗な器用な指先とが...
豊島与志雄 「同胞」
...私の父方にも母方にも絵や彫刻の器用な者が代々出ていた...
永井隆 「この子を残して」
...煙突などという器用なものがありませんから...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...器用過ぎるほど器用な不在證明(アリバイ)を持つて居ります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...手代の幸吉は職業的な器用な字で封筒の稚拙味(ちせつみ)は真似てもできそうもなく...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...花嫁の懐中(ふところ)から守り刀を奪い取って胸へ二度も突き立てるなんて器用な事は出来そうもないぜ」「ヘーッ」八五郎も少し困りました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そこで、器用な指物師が、私の指図にしたがって、十日かゝって、一艘の遊覧ボートを作り上げました...
ジョナサン・スイフト Jonathan Swift 原民喜訳 「ガリバー旅行記」
...その人物は妙に器用な手つきでウイスキー・ソーダのコップを加十の前に押しやりながら...
久生十蘭 「魔都」
...私は旧藩士族の小供に較(くら)べて見ると手の先(さ)きの器用な奴(やつ)で...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...菊田流石器用なり...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...器用な手附で鋏を使いながら硝子(ガラス)の皿の上に取出しますと...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...又は無器用な処や...
夢野久作 「能とは何か」
...やっと不器用な口つきで...
吉川英治 「三国志」
...地ひびきに驚いたものとみえる、風呂場の竹窓から湯気の立っている男の半身が、「誰だっ?」「は」「盗(ぬす)ッ人(と)にしちゃあ、不器用な奴だ...
吉川英治 「松のや露八」
...お風呂の水汲みをしたり不器用な手つきで庭を掃いたりしていた...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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