...箱庭作りのやうに器用な幽斎は...
薄田泣菫 「茶話」
...器用な手早さの要求される仕事だった...
高見順 「いやな感じ」
...無器用な田舎者(いなかもの)でありますから...
太宰治 「風の便り」
...何をさせてもこんな風に器用な妹なのであるが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...今日(きょう)不器用な手に小石を数えつゝ...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...台所のかまどの前の絶望――無器用な若い世帯婦のみが経験する...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...無器用な痛切な注意を配っていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...」「いや兎に角器用なんだ...
豊島与志雄 「少年の死」
...無器用な手つきで炊事もしたし...
中村地平 「霧の蕃社」
...五左衛門はあんな器用なことを言ったって...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...こんな器用なことは...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...不器用な手つきで膳の上へ並べ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...のろのろと馴れない指さきで無器用なことを続けてゐると...
原民喜 「壊滅の序曲」
...随分不器用なものです...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...菊田流石器用なり...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...不器用な手つきで煙草をすゝめながら...
牧野信一 「素書」
...舌を長く突き出すように動かしながら、北の海岸に住む人の、不器用な、そのくせ口早な調子で話すのである...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...能静氏の芸風は、極めてガッチリした、不器用な、そうして大きな感じのするものであったという...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??