...精巧な用箪笥(ようだんす)のはめ込まれた一間(けん)の壁に続いた器用な三尺床に...
有島武郎 「或る女」
...お前さんは器用なことをやってのける人だよ...
海野十三 「少年探偵長」
...指先の器用なのは不器用なのにくらべればもとより結構なことに違いないが...
丘浅次郎 「民族の発展と理科」
...この不器用などこかの子供を見て...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...どちらかと言ふと器用な性で...
関根金次郎 「本因坊と私」
...また彼は非常に器用な男で...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...その無器用な所が素晴しい...
高村光太郎 「回想録」
...武田は不器用な顔付で示す...
豊島与志雄 「裸木」
...平岡は器用な手付をして猪口(ちょく)を口へ着けた...
夏目漱石 「それから」
...そんな器用なカラクリは出來るものぢや御座いません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...器用なことをするおコンコン樣だね」「王子が近いから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...器用なことをッ」銭は刃に鳴って...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...下手で不器用な人間はいません...
ジョナサン・スイフト Jonathan Swift 原民喜訳 「ガリバー旅行記」
...無器用な彼は到る処で悪意に包囲されてゐるやうにおもへた...
原民喜 「火の踵」
...「それに何という器用な人でしょう! まったく私には思いもよらなかったことですが...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...まつたく考へて見るに婦女子(をなご)どもといふやつは何から何まで実に器用なものぢや! いつか皆さんは茨(いばら)の実を入れた梨の濁麦酒(クワス)だの...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...無器用な手付ではだけた襁褓(むつき)などを始末にかかつた...
水野仙子 「嘘をつく日」
...お風呂の水汲みをしたり不器用な手つきで庭を掃いたりしていた...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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