...キリ/\/\と噛む音を...
石川啄木 「雲は天才である」
...唯一ついゝ歯を持たないと食物(たべもの)を噛む事が出来ない...
薄田泣菫 「茶話」
...あの恐ろしい牙のある以上、かならず噛む...
太宰治 「畜犬談」
...この下唇を噛むといふ処に...
田山録弥 「自からを信ぜよ」
...爪を噛む、でなければカフスをいじくる...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...凍結した霜夜の街を駆け行く人力車の車輪の音――またゴム輪のはまっていなかった車輪が凍(い)てた夜の土と砂利を噛む音は昭和の今日ではもうめったに聞くことの出来ないものになってしまった...
寺田寅彦 「追憶の冬夜」
...左は海濤脚下巖を噛む由良の嶺に栗田の子らが樵る柴は陸ゆはやらず蜑舟に漕ぐ眞柴こり松こる子らが夕がへり疾きも遲きも磯に立ち待つ二十四日...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...「――――」井上半十郎は無念の唇を噛むばかり...
野村胡堂 「江戸の火術」
...」こう言われるとチチコフは唇を噛むばかりで...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...クチャ/\あんまり噛むのは楽しくないが...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
......
逸見猶吉 「逸見猶吉詩集」
...いかにも噛む力の強そうな小さな顎(あご)がまッ赤な下唇をかすかに見せている...
本庄陸男 「石狩川」
...自分の言葉を噛むように...
牧逸馬 「ロウモン街の自殺ホテル」
......
宮沢賢治 「〔馬行き人行き自転車行きて〕」
...(ムシャムシャ噛む)ああ...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...)こは岸噛む波の怒れる牙(きば)より8395われ等の救ひ出(い)だしし若者等なり...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...馬を喰い草を噛むのは...
吉川英治 「三国志」
...わが子の罪に殉(じゅん)じて舌を噛む...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
便利!手書き漢字入力検索