...キリ/\/\と噛む音を...
石川啄木 「雲は天才である」
...寒さは薄い着物を透して肩を噛む...
ピョートル・アレクセーヴィチ・クロポトキン Pyotr Alkseevich Kropotkin 大杉栄訳 「青年に訴う」
...吠えずして噛む一匹の病犬に化していた...
太宰治 「古典風」
...かるく下唇を噛む...
太宰治 「秋風記」
...敵に打たれて亡され塵を噛むことなかりけむ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...わたくしの腸(はらわた)を噛む蛇(くちなは)を御(み)かかとの下に置くでござりませう...
ボードレール 富永太郎訳 「或るまどんなに」
...此の多人数がニチヤ/\噛む餅の音...
永井荷風 「一月一日」
...幼いものは竹藪へつけこんでは落ち葉に交って居る不格好な実を拾っては噛むのである...
長塚節 「太十と其犬」
......
長塚節 「長塚節歌集 上」
...口に鉄管をふくませて舌を噛むことを拒(ふせ)いだという...
服部之総 「せいばい」
...チュウインガムを噛むより味気ない世の中...
林芙美子 「新版 放浪記」
...風景は僕を噛む 僕は風景を噛むああ 噛みあふ二つの お前と僕僕は日没前の時刻が僕をここへ誘ひだすのを知つてゐる...
原民喜 「火の子供」
...ギュッと唇を噛むんです...
久生十蘭 「キャラコさん」
...まったく砂を噛むに等しかったことが...
正岡容 「寄席」
...唇をかたく噛むと...
山川方夫 「演技の果て」
...あんまり噛むとうまくないんだ...
山本周五郎 「季節のない街」
...白泡を噛む外洋に出て行ってしまった...
夢野久作 「名娼満月」
...舳を噛む狂瀾の中に呑まれていた...
吉川英治 「三国志」
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