「噛む」の意味
歯で物をかみ砕く
小説での「噛む」の使い方
...また火を用ひて食物を煮て食ふ様になつてからは剛い物を噛む歯の力が漸々減じて...
丘浅次郎 「人類の将来」
...茸(きのこ)を噛むと秋の香(にほひ)が齦(はぐき)に沁むやうな気持がする...
薄田泣菫 「茸の香」
...臍(ほぞ)を噛むとも間に合わぬような失態を演じないうちに!閣下等はこのヘルバート・ドゥ・レルナークをよく御存じのはずだ...
コナン・ドイル 新青年編輯局訳 「臨時急行列車の紛失」
...ただ思うさま吹きつくした南風が北にかわる境(さかい)めに崖を駈けおりて水を汲んでくるほどのあいだそれまでの騒(さわが)しさにひきかえて落葉松(からまつ)のしんを噛む蠧(きくいむし)の音もきこえるばかり静(しずか)な無風の状態がつづく...
中勘助 「島守」
......
長塚節 「長塚節歌集 上」
...その白い濃厚な薫りのする胸に噛む如く接吻した...
長與善郎 「青銅の基督」
...砂利を噛むやうな心持で朝の膳に向ひました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...だったらあなたが一人でお宅にいると思ったのよ」ド・ボーセアン夫人は唇を噛む様子もなく...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...ソップ殻の肉を噛むやうな...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
......
正岡子規 「俳人蕪村」
...好んで火に近づき火傍に眠る印度人(インデアン)を噛むと...
南方熊楠 「十二支考」
...あんまり噛むとうまくないんだ...
山本周五郎 「季節のない街」
...なにか固い物でも噛むように...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...砂を噛むような処世法である...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...――米喰い虫の与右衛門とよばれながら与右衛門は何年も飯を噛む間はなおさら考えた...
吉川英治 「鬼」
...噛むだけ噛んだ甘黍(あまきび)の糟(かす)を...
吉川英治 「新書太閤記」
...ほぞを噛む日がございましょう」「――要するに...
吉川英治 「新書太閤記」
...もう内匠頭の髻(もとどり)は自分の胸を噛むように俯ッ伏して...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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