...今頃は嘸(さぞ)面白く釣り挙げ居つらん...
石井研堂 「元日の釣」
...――嘸(さぞ)うちたての蕎麥(そば)を罵(のゝし)つて...
泉鏡太郎 「麻を刈る」
...嘸ぞお腹がいゝだらう...
泉鏡花 「遺稿」
...君は嘸(さぞ)知りたいだろうが...
海野十三 「獏鸚」
...この場を離れたら百合子が嘸(さ)ぞ困るだろうと思い...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「青い風呂敷包み」
...口ヲアングリ開ケテ涎(よだれ)ヲ垂ラシテ」「嘸ダラシノナイ顔ツキヲシテタヾロウナ」「御想像ニ任セルワ...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...おかみさんが嘸(さぞ)困るでしょうねェ...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...当歳の子と夫を残して逝(ゆ)く彼女は嘸(さぞ)残念であったであろう...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...其上(そのうへ)に厄介(やくかい)が増(ま)したら嘸(さぞ)迷惑(めいわく)だらうと...
夏目漱石 「門」
......
一葉稿 「五月雨」
...何時までも何時までも人形と紙雛(あね)さまとをあひ手にして飯事(まゝごと)許(ばか)りして居たらば嘸かし嬉しき事ならんを...
樋口一葉 「たけくらべ」
...今夜も此樣な分らぬ事いひ出して嘸貴君御迷惑で御座んしてしよ...
樋口一葉 「にごりえ」
...さらでも御不自由(ごふじいう)のお兩親(ふたり)が燈火(ともしび)なくば嘸(さぞ)お困(こま)り早(はや)く歸(かへ)りて樣子(やうす)知(し)りたきもの...
樋口一葉 「別れ霜」
...あんまりだしぬけだから嘸(さぞ)お前(まへ)おどろくだらうね...
樋口一葉 「わかれ道」
...病人も嘸(さぞ)アクビしたかったろうと思うてな――」「何時間かかったろうかい」「俺あ時計バッカリ見よった...
夢野久作 「近世快人伝」
...嘸(さぞ)俺を怨む事であろう...
夢野久作 「白髪小僧」
...この家の人々は嘸(さぞ)私を怨んでおいでになるであろう...
夢野久作 「白髪小僧」
...どうも……嘸(さ)ぞ……厭やだらう!」返事もせずに俯頭(うつむ)いてゐる...
若山牧水 「姉妹」
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