...嘸(さ)ぞお腹がいいだろう...
泉鏡花 「遺稿」
...皆(みんな)も嘸(さぞ)悦(よろこ)ぶ事(こと)であらうが...
マルセル・シュヲブ Marcel Schwob 上田敏訳 「浮浪学生の話」
...奥様も嘸(さ)ぞお気をくさらしていらっしゃることでございましょう』『お気の毒ですわね...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「機密の魅惑」
...「朝吹や益田めが嘸(さぞ)胆を潰すだらうて...
薄田泣菫 「茶話」
...これだけあったら女子供も嘸(さぞ)かしよろこぶことだろうと独りごとを云いながら...
谷崎潤一郎 「三人法師」
...嘸(さぞ)御不満なことがおありであろう...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...目覺(めざ)めなば嘸(さぞ)當惑(たうわく)...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...――「此間から奥さんの事で貴方(あなた)も嘸(さぞ)御迷惑なすつたらう...
夏目漱石 「それから」
...其上(そのうへ)に厄介(やくかい)が増(ま)したら嘸(さぞ)迷惑(めいわく)だらうと...
夏目漱石 「門」
...萬事(ばんじ)不行屆(ふゆきとゞき)で嘸(さぞ)御窮屈(ごきゆうくつ)で御座(ござ)いましたらう...
夏目漱石 「門」
...嘸(さぞ)お友達(ともだち)とも喧嘩(けんくわ)しませうな...
樋口一葉 「たけくらべ」
...あんまりだしぬけだから嘸(さぞ)お前(まへ)おどろくだらうね...
樋口一葉 「わかれ道」
...餘りだしぬけだから嘸お前おどろくだらうね...
樋口一葉 「わかれ道」
...私が行たらば嘸(さぞ)ドウも大変な事を云うだろうと待受(まちう)けて居たに違いない...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...側(はた)から見たら嘸(さぞ)苦々しい事であったろう...
二葉亭四迷 「平凡」
...こんなに長々とした事を御眼にかけまして嘸(さぞ)かしお読みづらくてお疲れの事と存じます...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...吾が日本の「地震鯰」も嘸(さぞ)かし溜飲が下ったろうと思われる痛快さである...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...嘸(さ)ぞ……」と自分は起き直つて手短かに弔詞(くやみ)を述べた...
若山牧水 「一家」
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