...頭の下には、髪の毛のやうに美しいそして渦巻いた吸口の、嘴を持つてゐる...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...その矢を嘴(くち)に咬(く)ひ止めつつ...
巌谷小波 「こがね丸」
...何人の坑夫が鶴嘴を手から放したか...
大阪圭吉 「坑鬼」
...頭の口嘴(くちばし)に近いところを撃たなければ絶対に落ちない...
太宰治 「雀」
...嘴で羽根をむしりはじめた...
豊島与志雄 「自由人」
...豊かな自然のなかの街道を鶴嘴をかついで進む二人の恋人或は仲間...
豊島与志雄 「風景」
...鶴嘴(つるはし)を痛め...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...鶴嘴(つるはし)を持って森の中にはいってゆくのだった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...俺(おれ)もペンと鶴嘴(つるはし)といずれかを選ぶべきだ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...鶴嘴(つるはし)の触れてない未採掘の分野は...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...嘴(くちばし)を揃えて同行を申し出でた際...
中里介山 「大菩薩峠」
...小(ちひ)さな身體(からだ)でありながら少(すこ)し鋭(するど)い嘴(くちばし)を持(も)つたばかりに...
長塚節 「土」
...(いすか)の嘴(はし)と善(い)い方へばかり...
夏目漱石 「坑夫」
...だから画の事に関して嘴(くちばし)を容(い)れる権利は無論ないのですが...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
......
野口雨情 「未刊童謡」
...これは子爵じゃないか」鶴嘴(つるはし)を叩き付けられて...
野村胡堂 「古城の真昼」
...嘴と眼の間へ距(けづめ)を打ちこみ...
久生十蘭 「春の山」
...鏡のやうな広い水面を滑らかな嘴でうつ水禽の啼き声が聞えてくる...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
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