...何でも自分のしてゐる事に嘴を入れられるのが大嫌ひで...
芥川龍之介 「地獄變」
...その矢を嘴(くち)に咬(く)ひ止めつつ...
巌谷小波 「こがね丸」
...鶴嘴(つるはし)様のものを手にして...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...周さんは鶴嘴をふるった...
豊島与志雄 「どぶろく幻想」
...鶴嘴(つるはし)やシャベル...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...鶴嘴は物を書く手を痛めるからね...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...握飯を包んだ紙を投げてやつたら嘴で引返し/\して其紙の中の飯粒を啄むのである...
長塚節 「鉛筆日抄」
...そつちの方(はう)で偸嘴(ぬすみぐひ)してねえで...
長塚節 「土」
...深更になつてもやまぬからす等よ田螺のふたに懲りなくば蟹のはさみに嘴斷ちてやらむ十九日...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...そいつはわかつて居るぢやありませんか」八五郎が横合から嘴(くち)を入れました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...象の鼻のように垂れさがったバルバリーの砂嘴の間に挾った洲島の小さな町で...
久生十蘭 「海難記」
...「ふうむ!」と、嘴が鳴いた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...その嘴(くちばし)には寶石を鏤(ちりば)めた腕環を啣へてゐる...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...嘴(くちばし)が細くて...
宮沢賢治 「烏の北斗七星」
...二羽が尾と嘴(くちばし)と触れるようにあとさきに続いて...
森鴎外 「阿部一族」
...殊(こと)にそのおかしな嘴(くちばし)と尻尾とを以て...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...沢庵は政治に嘴(くちばし)を入れるから...
吉川英治 「宮本武蔵」
...まだまだ嘴(くちばし)が青いのかも知れねえ」と...
吉川英治 「無宿人国記」
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