...もっとも嘴の反(そ)り上がった...
芥川龍之介 「河童」
...蝶は其の嘴を伸して...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...風にふきながされるようにして細長い嘴(くちばし)をカツカツと叩いていた...
海野十三 「ヒルミ夫人の冷蔵鞄」
...生きた鳥を取って食う鷹の眼と爪と嘴とが鋭いのも...
丘浅次郎 「人間生活の矛盾」
...鶴嘴(つるはし)とをな...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...頭の口嘴(くちばし)に近いところを撃たなければ絶対に落ちない...
太宰治 「雀」
...鼻が烏天狗(からすてんぐ)の嘴(くちばし)のように尖(とが)って突出している...
寺田寅彦 「雑記(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...親鳩の嘴のあたりや...
外村繁 「澪標」
...家鴨(あひる)の嘴(くちばし)のように先端がやや赤味を帯びてそり返ってる太い低い鼻...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...俺(おれ)もペンと鶴嘴(つるはし)といずれかを選ぶべきだ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...象の鼻のように垂れさがったバルバリーの砂嘴の間に挾った洲島の小さな町で...
久生十蘭 「海難記」
...嘴のまわりの黄色い子雀がいた...
久生十蘭 「魔都」
...ダガシカシ……痩(やせ)我慢なら大抵にして置く方が宜かろうぜ」文三は血相を変えた……「そんな事仰(おっ)しゃるが無駄(むだ)だよ」トお政が横合から嘴(くちばし)を容(い)れた...
二葉亭四迷 「浮雲」
...海岸に橋立よりは稍幅の廣い砂嘴が突出して居つて...
柳田國男 「潟に關する聯想」
...新聞紙を敷いて横たえてある鶴嘴(つるはし)を睨みつけた...
夢野久作 「いなか、の、じけん」
...こんな烏の嘴(くちばし)みたいな黒い爪は見たことがない...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
...鶴嘴(つるはし)兄貴のフェリックスとにんじんとが...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
...白い嘴(くちばし)に満たされた幾多の巣があるであろうと...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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