...異な事を聞くものぢや」と空嘯(そらうそぶ)いてゐるではございませんか...
芥川龍之介 「地獄変」
...」空嘯(そらうそぶ)いて...
泉鏡花 「怨霊借用」
...さて嘯(うそぶ)いた...
太宰治 「心の王者」
...海嘯のために持って往かれた発動機船や帆前船(ほまえせん)が到る処にあった...
田中貢太郎 「海嘯のあと」
...風の強さの程度は不明であるが海嘯(かいしょう)を伴った暴風として記録に残っているものでは...
寺田寅彦 「颱風雑俎」
...友松師はカブトを脱いだり嘯いたり...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...海嘯(つなみ)のような響きが起こって群集を沸き立たした...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...南無阿弥陀仏という声が海嘯(つなみ)のように縁の下まで響いて来ます...
中里介山 「大菩薩峠」
...嘯(うそぶ)く人のように見えました...
中里介山 「大菩薩峠」
...「弁解は神様だけが御存じだ」と嘯(うそぶ)いたものだが...
中島敦 「光と風と夢」
...……「おい海嘯であすこいらの宿屋がすっかり波に攫(さら)われる事があるかい」自分は本当に心配の余り下女にこう聞いた...
夏目漱石 「行人」
...きょろりと空嘯(うそぶ)く...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...海嘯(つなみ)がある...
森鴎外 「大塩平八郎」
...犯人の名前が判明(わか)ると同時にわかるんだがね」正木博士は又も長々と煙を吹き上げて空嘯(そらうそぶ)いた...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...網走まで知つてゐると嘯いた凄いのもゐたし...
吉川英治 「折々の記」
...雑兵などに眼をくるるな」五万の兵はまるで山海嘯(やまつなみ)の如く谷を縫って流れた...
吉川英治 「三国志」
...その故を知らず)と嘯(うそぶ)き...
吉川英治 「新書太閤記」
...安成三五兵衛の愛する八寒嘯(はっかんしょう)の音にそっくりであった...
吉川英治 「野槌の百」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??